柚香光 思い出の地でのミュージカルで女子高生役 自身のセーラー服姿は「懐かしい、光栄です」
元宝塚歌劇団花組トップスターで俳優の柚香光(33)が2日、大阪市内で行われたミュージカル「十二国記 -月の影 影の海-」(26年1月17日~20日・梅田芸術劇場メインホールほか)の取材会に出席した。
原作は小野不由美によるファンタジー小説。91年に刊行された「魔性の子」から始まり、翌年刊行された「月の影 影の海」でシリーズ化され、以降30年にわたり熱烈な支持を受けている。世代を超えて愛され続けているビッグタイトルが世界で初めて舞台化される。
主人公は1人の女子高生・中嶋陽子。柚香は、われわれが住む世界から地球上には存在しない異世界に連れ去られた後の陽子を演じる。柚香は「彼女の自分の運命に対する向き合い方、過去の自分の生き方に対する捉え方にすごく感銘を受けました」と、台本に目を通したときの思いを明かした。
タカラジェンヌ時代に慣れ親しんだ地での公演となるが「メインホールのシャンデリアが大好きで。あの下で、またお客さまと一緒に共有できる時間を過ごさせていただけることがすごくうれしい」と瞳を輝かせた。
舞台での衣装は、中学生時代以来だというセーラー服。「懐かしいです。まさかセーラー服を着させていただくとは。(宝塚音楽学校を)卒業してから、そういう機会があると思っていなかったので。光栄でもありますし、緊張感もありました。ただ、私が着る時には戦闘後のボロボロの状態で、あそこまでアシンメトリーなセーラー服は初めてです」と笑いながらも、宝塚退団後初の本格ミュージカルに向け高揚感をのぞかせていた。
