５日のＮＨＫ連続テレビ小説「あんぱん」は、第２３週「ぼくらは無力だけれど」が放送された。

　蘭子（河合優実）がヤムさん（阿部サダヲ）と再会。のぶ（今田美桜）の家にやってきたヤムさんは、戦争に振り回された過去を語り「それ以来、根無し草」だと寂しげな表情を浮かべた。

　その後、８月１５日、嵩（北村匠海）は戦死した弟の千尋（中沢元紀）を脳裏に浮かべ、のぶに「僕らは無力だ。でも、何かせずにはいられない気持ちなんだ。千尋のために。千尋を失った母さんのために。豪さんを失った蘭子さんのために。家族を失った八木さんのために」と思いを吐露。

　続けて、嵩の父・清（二宮和也）の回想シーンが流れ「こんな惨めでくだらない戦争を起こしたのは人間だ。でも、人間は美しいものも作ることができる」と語る。

　二宮の登場は６月１９日の５９回以来。この日は１０５回で、実に４６回、約３カ月ぶりの登場となった。

　ヤムさんだけかと思いきや、追撃の大物登場に、Ｘでは「二宮和也さんの演技、柳井清の優しさと強さを絶妙に表現していて、視聴者の心を打つ。」「二宮和也（回想）あった～」「二宮和也の声だけで引き込まれるよ～」「ほんの数秒回想シーンでニノがでて『こんなくだらない戦争を起こしたのは人間だ』と言った時、彼のかつての役（「硫黄島」や「母と暮らせば」）が重なって、台詞にどすんと重みを持たせた。…ような気がして見えた」「ぎゃん！急なニノ！」「回想なのにやっぱりニノの清父さん出演シーンって凄いなぁと改めて思う」などの声が並んだ。