ＢＴＳ・ジョングクの名義を盗み、８４億ウォン（約８億４０００万円）相当の株式乗っ取りを企てたハッキング組織総責任者の身柄が確保されたと２２日、現地メディアのＸｓｐｏｒｔｓニュースなどが報じた。

　法務部はこの日、複数のウェブサイトをハッキングし、国内財界人など社会的著名人の金融口座と仮想資産口座から、総額３８０億ウォン余（約３８億円）を受け取り横領したハッキング犯罪組織の総責任者を、逃亡先のタイ・バンコクから仁川（インチョン）空港へ送還したことを明らかにしたという。

　該当犯罪組織は２０２４年１月、ジョングクが韓国軍の新兵教育を受けていた当時を利用しハッキング、ＨＹＢＥ株式の計３万３５００株を無断開設した口座へ移動した。

　この事実を知ったジョングクは同年３月、盗まれた５００株を購入した第三者へ、株式返還訴訟を提起。そして２５年２月、ソウル西部地方裁判所は「株式の譲渡契約は成立しておらず、ジョングクが名義盗用被害に遭ったことを否定できない」として、ジョングクに株式の全てを返還する判決を下している。