小沢仁志 「仁義なき戦い」名優の気づかいに「泣いた」→「小沢をみんな拒否してたけど素敵な俳優がひとり増えた」
かまいたちがMCを務めるABCテレビ「これ余談なんですけど」が13日に放送された。「関西人が愛したスターSP」として、かつて出演した俳優・小沢仁志の名言を改めて紹介した。
小沢は「松方さんにはすごく良くしてもらって。俺自身が最後の弟子だと思ってるから。本当に可愛がってもらった」と故松方弘樹さんの思い出を話した。
小沢は「あの人は打ち上げがすごいじゃないですか。ドラマを1週間に1本撮っていて毎週末、全然関係無いスタッフ入れて100人くらい嵐山の有名なすき焼きやさんで打ち上げをやるんだよ。1話に1回、打ち上げをやる」と振り返った。
かまいたち濱家が「松方さんレベルの人が飲み歩くと数百万?」と金額を尋ねた。小沢は「聞いた話だと、月の飲み食いで毎月800万円から1000万円使ってる」と話し、共演者が一斉に驚いた。
小沢は「あるとき、松方さんが『来週は東京でテレビの仕事があって俺ができない。小沢がちゃんとやってくれる』」と周囲に告げていたことを聞いた。小沢は驚き、「打ち上げの日が近づいていくら持って行けば足りるんだろう。とりあえず100、200万持っていって。100人飲んでるんだよ」と当時の自分なりに用意できるお金をもっていった。
打ち上げが終わり、お金を払おうと会計に行ったところ、松方が京都にいるときに世話をする人物がやってきて「何やってんだ小沢」と尋ねた。「お金払わないと」と返すと、「松方が払ってんのに決まってんだろ」と既に会計済みだったと知った。
小沢は「みんは知らない。次の日現場でみんな態度ころっと変わる。スタッフから『小沢ちゃん昨日ごちそうさん』って」と声をかけられるようになったという。濱家が「それも松方さんは見越して」と松方の気づかいなのではと考えを巡らせた。松方は「最初、小沢のことをみんな拒否してたけど、小沢も遅刻ばっかりしてたけど、見てみろ、終わってみれば素敵な時代劇の俳優さんが1人増えたじゃねえか」と周囲に言っていたそうで、小沢は「泣いたもん。そういう人」と恩人に感謝した。
