元プロ野球・阪神の投手で俳優の嶋尾康史（５７）が、来年放送のＮＨＫ大河ドラマ「豊臣兄弟！」にレギュラー出演することが３日、分かった。

　豊臣秀長の居城だった郡山城のある大和郡山市内で、制作統括（ＣＰ）を務める松川博敬氏とともに、トークショーに参加した嶋尾。オファーについて「日本を代表するドラマコンテンツですから。聞いた瞬間はうれしかった」と振り返りつつ、「考えれば考えるほど、大変なことだなと」と、緊張感も漂わせた。

　役名こそ極秘とされたが、松川ＣＰは「誰もが知っている有名な武将で、ゆくゆくは豊臣兄弟と関わっていく人物」と、説明した。すでに台本も読んだ嶋尾は「野球ばかりだったのでもっと勉強しておけば良かった」と苦笑い。現在はセリフや役作りとともに、人物像や時代背景を勉強する日々だという。

　過去に「軍師官兵衛」の大野治長役で大河出演を果たしたが、本格的な出演は初。「自分は芯の芯まで役者、という方々とは少し違う。でも負けないように頑張らないと、タイガースの時は負けてばかりでしたけど、やっぱり負けるのは嫌いなので」と、野球選手としての顔ものぞかせつつ、大河への全力投球を誓った。