お笑い芸人のチャンス大城が２８日、人気のＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「ナナフシギ【公式】」にゲスト出演した。

　チャンスは、知る人ぞ知る地下芸人として、業界では古くから実力を認められながら、全国区になる機会にはなかなか恵まれなかった。

　チャンスは、３月に開催された「Ｒ－１グランプリ２０２５」で史上最年長ファイナリストとなり遅咲きブレーク。「狙ったらウケないんですよね…」と苦笑しながら波瀾（はらん）万丈の芸人人生を回想した。

　印象的な出来事として、千原兄弟・千原ジュニアを通じ、憧れのダウンタウン・松本人志との初共演が実現した２０１８年を述懐。フジテレビ系「人志松本のすべらない話」に初出演したことを振り返った。

　松本の同席に舞い上がってしまったチャンスは「打ち上げでしくじりまして…。『Ｙａｈｏｏ！ニュース』で『チャンス大城、一夜でピンチ大城になる』って書かれたんですよ…」と苦笑した。

　打ち上げの前半は「松本さんをこの距離で見てる…って。お花見みたいな気分やったんですよ」と幸せな気分で飲んでいたというが「（酒で）記憶をなくしたんです…。後で聞いたら、（泥酔したチャンスは）松本さんに『どっちがおもろいか大喜利しましょうよ！』って…。記憶ないです。えげつない空気やったらしいです…」と告白。

　さらに「帰りのタクシー。松本さんのタクシーを（手でつかんで）揺らしたり…」と自身の記憶はないまま、非礼の限りを尽くしていたことを後から聞かされ、絶望的な気持ちになったことを振り返った。

　「もう引退しよう思ったんですよ。（千原）ジュニアさんに電話したんです。ほんだら、ジュニアさんが『にけつッ！！』頼むわって…」と、なぜか大失態の直後にジュニアが自身の冠番組にキャスティングしてくれたことを振り返った。

　チャンスは、ジュニアに導かれるように吉本興業の所属となったが、松本には非礼の謝罪もあいさつもできないまま、２年が経過。「松本さん、俺のこと怒ってるやろな…と思って。ダウンタウンさんの番組を見られなかった」と明かした。

　ある日、ＴＢＳ系「水曜日のダウンダウン」で、自身のＶＴＲ出演が大ウケしていることを伝え聞き「ちょっと勇気出して見てみよう思って。松本さんのワイプは（自分の手で）隠してるんですよ。怖いから。『あ、ウケてる！』と思って」と、恐る恐る松本のリアクションを確認すると顔を覆いながら爆笑している松本の姿を見られたという。チャンスは「（松本に）めっちゃウケてる…。涙出て…。もう二度と飲まんとこうと…」と現在も断酒を継続していることを明かしていた。