片岡仁左衛門 兄・我當さん死去に追悼コメント「兄は冒険家でした」「長い闘病生活から解放され…」
5月に肺炎のため90歳で死去した歌舞伎俳優・片岡我當さんの弟で、人間国宝の歌舞伎俳優・十五代目片岡仁左衛門(81)が18日、松竹を通じて我當さんへの追悼コメントを発表した。5月11日に亡くなったことが17日に公表されていた。
仁左衛門は「兄の最後の舞台は、父(十三世片岡仁左衛門)の二十七回忌追善狂言(2020年2月歌舞伎座『八陣守護城』佐藤正清)でした。父の最後の舞台と同じ演目です」とし、「一番印象に残っている思い出は、兄と(次兄の)秀太郎と私の三人でつとめた『若松会』ですね。プライベートでも、兄は冒険家でしたので、子供の頃の楽しい思い出がたくさんあります」と述懐した。
さらに「悲しい知らせではありましたが、長い闘病生活から解放されて、先に旅立った家族たちと、あちらで楽しく暮らしているだろうと想像しています」と慮り、「これまで皆様より賜りましたご厚情に、心から感謝申し上げます」と結んだ。
我當さんは十三代目片岡仁左衛門の長男で、4人きょうだいの最年長。次男が2021年に死去し、片岡愛之助を養子として迎えたことでも知られる片岡秀太郎さん、三男が十五代目仁左衛門で、長女が昨年死去した俳優・片岡静香さん。自身の長男は歌舞伎俳優の片岡進之介。
