大石静氏、大河脚本2話目で夫が救急搬送…最期の3カ月は「1行も書けずに看病した」
脚本家の大石静氏が17日、テレビ朝日系「徹子の部屋」で、3年前に夫が死去したときの壮絶な看病を明かした。
大石氏は昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の脚本を担当。22年に台本を書き出して2話目の時に、「夫が急に呼吸困難になって。救急車で病院に行って検査したら肺がんで手術もできないし、抗がん剤も…」という状態に。「死に行く人を看病しながら大河ドラマって…そこで1回止まっちゃった」と台本が書けなくなったという。
医師からは「1年は持たないだろう、春ぐらい、3月ぐらいまでかな」と言われたといい「12月の時点で復帰できなかったら、この仕事は手放さないといけないと思った」と大河ドラマを辞退することも考えたという。すると「そうかと言って、看病もしないといけない。どうしたものかと思ったら気持ちが通じて12月に…。私の仕事の邪魔をしちゃいけないと思ったのかな」と振りかえった。
夫が亡くなる最後の3カ月は「(台本は)1行も書けず看病した」といい「やるだけやった。最後は涙も出ないぐらい、やるだけやった」と悔いは見せなかった。ただ、老老介護でもあったことから「3カ月で7キロ痩せた」とも振りかえっていた。
