片岡愛之助 「国宝」ブームに感謝、横浜流星に真夜中に絶賛LINE「すっごく興奮して」
歌舞伎俳優の片岡愛之助と中村壱太郎が15日、大阪市内で兵庫県豊岡市の「出石永楽館」で開催される「第15回 永楽館歌舞伎」(9月30日~10月5日)の取材会に出席した。
現存する近畿最古の芝居小屋として知られる「永楽館」。愛之助は同館での公演に、2008年のこけら落としからコロナ禍での中断を挟み全公演に出演している。今年の演目には14年に同館で初演され、東京・歌舞伎座でも上演された「神の鳥」を選んだ。豊岡を舞台とした作品の凱旋公演に「まだ生まれたてのものなので、いろんな意味でブラッシュアップしていきたい」と、力を込めた。
「永楽館」は現在ヒット中の映画「国宝」作中にも登場。愛之助も公開直後に観賞したといい、レイトショーだったため、見終わって帰宅した頃には日付も変わっていたが「すっごく興奮して。あまりに良かったので、夜中なのに(出演者の横浜)流星君にLINEを送ったんです。『めちゃく嬉しいです』って言ってくれました」と、明かした。
映画公開後、聖地巡礼として同館を訪れるファンも増え、関係者によると若い世代も多いという。愛之助は「ブームが巻き起こるといろんなところに余波が現れる。こういう形で歌舞伎に興味を持っていただけるのはありがたい」と、笑顔で感謝を語った。
振付として作品に関わった壱太郎も「若い人が歌舞伎に触れてくれている。僕らがずっと言ってきてもなかなか浸透しなかったものが、映画のおかげで歌舞伎を知ってくださっている。今年だけのムーブメントにはしたくない」と、決意を込めた。
