蓮佛美沙子&溝端淳平 舞台は常夏のグアム 初のオール海外ロケ 開放的な景色が“夫婦”の演技後押し
俳優・蓮佛美沙子(34)、溝端淳平(36)のテレ東系W主演ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」(火曜、深夜0・30)が好評を博している。2人は初体験となるオール海外ロケでの今作で、理想の夫婦を模索する男女を演じている。2008年の映画「ダイブ!!」での初共演を皮切りに2010年には配信ドラマ「ひだまりの場所 ~初恋~」で恋人役を演じるなど、度々共演した間柄。このほど、撮影先のグアムでリモートインタビューに応じ、役柄への自信を深めている。
常夏の地で顔をそろえた2人は息ピッタリだ。
蓮佛は「淳平君と夫婦役でラッキーって思いました。今作は、結婚3年目の夫婦役で『初めまして』の俳優さんだったら不安はあったと思うんですけど、人となりを知っているところから入って、すごく自然体でいられます」とうなずく。溝端も「もう、以下同文って感じで」と笑い「蓮佛さんで安心してたし、胸を借りるぐらいの気持ちでできます。疑問に思ったこととか、相談しながら挑戦をさせていただいています」と呼応した。
両者が「普通の恋愛ドラマとも違う」と口をそろえる人生の価値観をテーマにした新しい形のヒューマンドラマ。微妙な距離感になった夫婦が1週間、常夏のグアムを舞台に、2人で生きる意味を考える。
国内では仕事に忙殺され妻・美優(蓮佛)との家庭生活を「おざなり」にしがちな陽介役を演じる溝端は「結婚というのは関係性が多種多様だなと」と、ギクシャクしたすれ違う夫婦を演じる難しさを明かす。結婚当初の新鮮なドキドキ感を求める妻を演じる蓮佛は「壮大で開放感のあるロケーションで、1週間2人でいなきゃいけないということが、開放的な景色に誘発されて心も開放的になるというか、日本だったらグッとこらえて言わないかもしれない言葉をグアムだから言えちゃうかもしれないということがあるかもしれないと思いました」という。
理想の結婚、夫婦を問うと、溝端は「僕は陽介の役とは正直、真逆なタイプでちゃんと話し合いたいし、自分の意見を言いたいタイプなんですけど、陽介の役を回りに話すと共感する人もいるし、勉強になります」と話す。一方の蓮佛は「結婚とは何かという答えは断定しちゃいけないくらい多種多様だし、クエスチョン1個みたいな感じですかね。人それぞれなんだろうと」と笑った。
グアムならではの陽気な気候のもとでの撮影。日々、放し飼いのニワトリの鳴き声に癒やされ、シュノーケリングのシーンでは日本では見られない魚の多さに自然の壮大さを感じたという。
蓮佛は「スケジュールが忙しくても、早く撮らなきゃってならないのが、グアムの地がそうさせているのがあるかなと。ゆったりとした時間軸の中で、有意義に悩めているのかな」と空気に浸り。溝端も「皆が開放的になっていると思う」と同調した。美しい景観を励みに、視聴者の期待に応える。
◇蓮佛美沙子(れんぶつ・みさこ)1991年2月27日生まれ。鳥取県出身。2005年に「ミス フェニックス」オーディションでグランプリを受賞。2006年に映画「犬神家の一族」でデビュー。07年に映画「転校生 -さよなら あなた-」で映画初出演。16年にはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に、23年には映画「女優は泣かない」に主演。
◇溝端淳平(みぞばた・じゅんぺい)1989年6月14日生まれ。和歌山県出身。2006年「JUNON スーパーボーイ・コンテスト」グランプリ受賞。07年にテレビ朝日系ドラマ「生徒諸君!」で俳優デビュー。08年フジテレビ系ドラマ「ハチワンダイバー」でドラマ初主演。10年には主演映画「赤い糸」で第33回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。25年1月に自身の公式サイトで結婚を発表。
