原因は自分にある。史上最大規模の単独公演駆け抜けた 杢代和人「ドーム公演、夢から目標に」
EBiDANのグループ「原因は自分にある。」が13日、国立代々木競技場 第一体育館でアリーナライブ「序破急」を開催した。12日との2日間で約2万人を動員したグループ史上最大規模の単独公演。7日に6周年を迎えた7人がほぼMCなしで23曲を浴びせ倒し、最新系を提示した。
冒頭から観測者(ファンネーム)の心をわしづかみにした。透過スクリーンに天使を思わせるメンバーの映像が流れると、ステージ上からゴンドラに乗った7人が降臨。上空15メートルほどの高さでローブを身にまとい、フードで顔を覆ったまま「無限シニシズム」で開幕した。
2曲目でフードを外しただけで大歓声。杢代和人(21)を中心に神話的なライブの世界観を構築し、メンバーとのディスカッションで“げんじぶ流”を追究したという。
杢代が「映画やショーに近いイメージ。受け取るものすべてが正解だと思う」と語るように、哲学的でメッセージ性の強い楽曲群とライブ構成は唯一無二。EBiDANが例年、集結ライブを開催する“聖地”代々木第一を単独で揺らし、長野凌大(21)は「感慨深いステージで最大規模のことができる。げんじぶの世界観を増幅させて、次の一歩にしたいと思っています」と胸を張った。
MCは1回だけ。何度も火柱が上がり、透明なボックスの中でのパフォーマンスなど独自性を貫いた。シニカルなパフォーマンスとアイドル全開パートを混在させたギャップ萌えの権化たちは、ラストの最新アルバム収録曲「因果応報アンチノミー」まで23曲、2時間を一気に駆け抜けた。
昨年11月にユニバーサルミュージックとパートナーシップ契約を締結。音楽番組への露出が増加し、知名度を急上昇させている。
7日のデビュー記念日には7人で焼き鳥屋に行き、串を並べて結束。リーダーの吉澤要人(22)は「目に見える活動の広がりに幸せを感じるけれど満足せず、この7人で野望を捨てずに、観測者やスタッフさんに愛されるグループになっていきたい」と意気込んだ。
10月に2年4カ月ぶりとなる4枚目のシングル「パラノイドランデブー」をリリースすることも発表。杢代は「夢はドーム公演と言ってきたんですけど、毎年少しずつ階段を上っているのを考えると、夢から目標になってきている。このまま一気に駆け上がって、夢がかなうところを見せられたらと思います」と未来を見据え、さらなる進化を約束した。
◇大倉空人(イメージカラー・黄色、好きな焼き鳥はねぎま)「リハをやればやるほど本番が楽しみでした。僕たちにとっても観測者のみなさんにとっても、今後のげんじぶが期待できるようなライブになったと思います」
◇長野凌大(イメージカラー・青、好きな焼き鳥は砂肝)「(10月のシングルについて)『逃避行』をテーマに絶賛制作期間中で、曲や衣装をこうしていこうとやっている最中。楽しみにしてもらえたら嬉しいです」
◇小泉光咲(イメージカラー・白、好きな焼き鳥はぼんじり)「今、6年がたって、このステージに立てたのがすごく嬉しいです。大きなステージだからこそ、レベルアップした姿を見せられたんじゃないかと思います」
◇武藤潤(イメージカラー・赤、好きな焼き鳥は皮)「7月7日で6年がたって、そのタイミングで最大規模のライブができる。アルバム『核心触発イノベーション』をより視覚化できるライブになったんじゃないかと思います」
◇杢代和人(イメージカラー・緑、好きな焼き鳥はせせり)「7人で6周年を迎えられたことにメンバーにも観測者にも感謝しています。着実に7人と観測者のみなさまとスタッフで階段を上がれているので、このまま一気に駆け上がって、夢が叶うところを見せられたらと思います」
◇桜木雅哉(イメージカラー・ピンク、好きな焼き鳥はつくね)「第一体育館を観測者の方だけで埋め尽くしているのは、込み上げるものがあります。(一番変化したメンバーに選ばれ)19歳なんですけど…人生生きていこうかと思います!」
◇吉澤要人(イメージカラー・紫、好きな焼き鳥はヤゲンなんこつ)「新しく歴史を作る2日間になったと思います。キャパシティだけじゃなくて、ライブのスケールという意味でも史上最大規模。これを機にどんどん新しいものを生み出していく7人でありたいと思っています」
