伊東市長の騒動で飛び火の東洋大 除籍学生への卒業証書授与の可能性を否定「そのようなことはございません」本紙取材に回答

 静岡県伊東市の田久保真紀市長が、東洋大学を除籍処分になったことを認めた上で、7日の会見で自身が所持している卒業証書を「本物だと思っている」と発言したことに関し、同大学が8日、デイリースポーツの取材に応じ、除籍学生への卒業証書授与の可能性を否定した。

 同大広報課は、「除籍になった学生に本物の卒業証書を授与するということはあり得るのか」との問いに「そのようなことはございません」と回答。一方で、田久保市長に対し、ミスで除籍した可能性やミスで卒業証書を授与した可能性については「個人の学籍状況は個人情報としております。本質問を含めて、回答は控えさせていただきたく存じます」とした。

 また、田久保市長が除籍となった理由についても「個人の学籍状況は個人情報としておりますことから、回答は控えさせていただきたく存じます」と回答。過去に卒業要件を満たさず中退および除籍となった学生に対し、誤って卒業証書を授与したことはあるかについては「そのようなことはございません」と否定した。

 田久保市長は7日、会見で東洋大を除籍されていたことを改めて告白。だが卒業証書に関しては、上申書とともに静岡地検に提出すると説明。「調査等についての結果は、検察の捜査に全てお任せしたい」とした上で「私の中では本物であると思っております」と明言した。同席した弁護士は、田久保市長が伊東市民から公職選挙法違反などで刑事告訴されたことに触れ重要な証拠物であるとして公開できないと主張した。

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