鬼平がトクリュウ壊滅に一肌脱いだ! 松本幸四郎が一日警察署長で指令「くれぐれも仕事に精進いたせ」

 歌舞伎俳優の松本幸四郎(52)が6日、警視庁築地警察署の一日署長を務め、東京・築地で行われた「築地警察署防犯イベント~地域の力でトクリュウ(匿名流動型犯罪グループ)壊滅!~」に登場した。

 幸四郎は「署長の権限があるんですかね?署長は私の部下ということでよろしいんですか?」と実際の署長に確認し、「では、くれぐれも仕事に精進いたせ」と鬼平らしく指令。記念品としてピーポくんのぬいぐるみを贈られ、「歌舞伎座の楽屋の床の間に飾って、お守りとして勤めていきたい」と笑顔を見せた。

 管内には歌舞伎座や新橋演舞場、松竹本社がある。幸四郎は歌舞伎座「七月大歌舞伎」(26日まで)の夜の部「鬼平犯科帳」で主人公の火付盗賊改方長官の鬼平こと長谷川平蔵役を演じており、劇中ではトクリュウのような性格を持つ組織と対決している。

 幸四郎は「鬼平犯科帳」について「悪を取り締まる、撲滅することを使命としておりますが、ただ善と悪、白と黒だけではなく、人間が描かれている人間ドラマだと感じております。人と人とのつながり、人と人が会って初めてドラマが始まる。人と人が触れ合う、対面するということの大事さを感じさせてくれるドラマだと思います」と普遍的な魅力をアピール。

 今回は構成、演出も手がけ、「個性あふれるレギュラーメンバーを、素晴らしい役者さんに(芝居)していただいている。人間が出る作品をと思って作らさせていただいております」と語った。

 この日のテーマであるトクリュウ対策に関して「池波(正太郎)先生の作品は、本当に人が描かれている。平蔵は先入観だけで決めつけるのではなく人に会って初めて人を知る。今の犯罪は会わないで、非常に見えない動きがとても難しいところではないか」と考察。自身が特殊詐欺の被害に遭ったことはないが、携帯電話に知らない番号からかかって来たため出なかったところ、その相手から「固定電話にかかって、『何度もかけたんだけど』って、出ないで怒られたということはあります」と苦笑いだ。

 近年、若者が闇バイトなどの犯罪にSNSから巻き込まれるケースが増えている。幸四郎は今回のキャンペーンを「(警察の)役目は本来、賊を捕らえるわけではなく賊を作らないためにある。警察としてこういうものを掲げていると提示することで、これはダメなことなんだ、いけないことなんだと改めて実感していただく運動」と指摘。

 「すごいヒマな署長になる世の中になってほしい」と犯罪がなくなることを願い、翌日の七夕に向けて短冊に書きたい願い事を「犯罪撲滅。そしてみんなで歌舞伎座に行こうよ」と話していた。

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