今江大地 アイドルから俳優シフト5年-明かした将来像 R-18作品に主演舞台で初挑戦「ちょっと怖いけど、楽しみ」

 新たな可能性を広げる舞台に、胸が高鳴る。STARTO ENTERTAINMENT俳優部の今江大地(29)がこのほど、デイリースポーツのインタビューに応じた。今江は主演舞台「彷徨の指指(ほうこうのゆびゆび)R-18」(9月20日初日、東京・上野ストアハウス)でR-18作品に初挑戦。アイドル活動を経て、俳優業を突き進むことを決めた今江の芝居に対する思いや、これまでの歩み、自身が描く将来像について語った。

 柔らかな中にも、確たる芯の強さを感じさせる雰囲気が印象的だ。今回挑む「彷徨の指指R-18」は演劇ユニット・キ上の空論の新作。今江は主宰の中島庸介氏から直接のオファーを受けたといい「うれしかったですね」。中島氏とは舞台「けもののおとこ」(昨年3月)への出演が縁に。「演出の仕方、稽古場の雰囲気も楽しかった。導き方がお上手なんです。それで中島さんだったら、もう一度やりたい。僕からも、お願いしますと」と経緯を語った。

 今作は自身初のR-18指定作品。性的な表現を含むシーンもあり「緊張しますね。気後れはないんですが、初めてなので、どう見られるかもわからない」と率直な心境を吐露した。一方で「ちょっと怖いけど、楽しみだなとも。台本を読み込み、稽古場で一緒に作っていければ」とスタッフ、キャスト陣への信頼を口にする。

 旧ジャニーズ事務所に入所後、CDデビューを目指して関西でのユニット活動などをしていたが、20年に俳優業をメインに据えると決めた。当時を「歌って踊っては限界を感じていた」と振り返り、大学で中高の保健体育の教員免許も取得したことで「このままやったら辞めるなと思っていた」と言うが、転機となったのが芝居だった。

 2019年、初めて事務所以外の俳優と共演した主演舞台「冒険者たちのホテル~ドラゴンクエストXに集いし仲間たち~」で視界が開けた。「大変やったけど、楽しかった。そこで新しい道がパンッと開けた気がした」。そこから事務所内でも相談に相談を重ね、進むべきと思える道を定めた。

 現在はどんな将来像を描いているのか。今江は、先日鑑賞した映画「国宝」で人間国宝の女形を演じる俳優・田中泯(80)の存在感に圧倒されたと語る。「初めてというか、久しぶりというか…。お芝居で鳥肌がたったんです。映像を通じてのお芝居で鳥肌を立たせられる人。いつか自分もそういう人になりたい。徐々にそういう風になれたら」と語る。

 俳優業にシフトしてからも、かつては横に並んでいた同期たちが立つ舞台を観客として見ることに「正直、すごく焦っていた部分もあった」という。ただ自分が決めた道の先にいる、圧倒的な高みを見たことで「自分のペースでゆっくり歩んでいければ。そのために一つ一つ積み重ねていきたい」と語った。

 そんな中で迎える「彷徨の指指R-18」は、今江にとっての新たな一歩となる。公開を待つファンに「新たな一面というか、僕にとっても初挑戦で初体験。でもそれは見に来られる人も同じで、今、僕らは一緒の状態。だから、一緒に経験できたら良いなと思います」とまっすぐ前を見て呼びかけた。

 ◇今江大地(いまえ・だいち)1995年11月6日生まれ。京都府出身。2009年にジャニーズ事務所に入所し、関西ジャニーズJr.として活動。同期に末澤誠也、草間リチャード敬太(ともにAぇ!group)、大橋和也(なにわ男子)がいる。19年に舞台「冒険者たちのホテル~ドラゴンクエストXに集いし仲間たち~」で初主演。20年からは俳優業をメインに活動し、多くの舞台などに出演。B型。

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