伊東市長の“卒業証書”チラ見せ「子供がやるような話」と亀井弁護士も呆れる 経歴詐称は「起訴される事案、非常に少ない」

 元大阪地検検事で弁護士の亀井正貴氏が4日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」が4日放送され、伊東市の田久保真紀市長の経歴詐称問題について言及した。

 田久保市長は当初、東洋大を卒業していたと主張。その後も市議会議長らに“卒業証書”なるものを“チラ見せ”していた。しかし、田久保市長は2日に記者会見し、実際には除籍だったことを明らかにしていた。

 市議会は百条委員会の設置議案と辞職勧告決議案を提出することを決定。また一部の市民が公職選挙法違反などの疑いで週明けにも伊東署に刑事告発する動きを見せるなど騒動は収まる様子がない。

 亀井氏は「ご自分は分かってるはずだし、客観的な証拠物が存在するんだったら、それを踏まえた上で事実を認識しているんだったら、後から違う話になることは避けなければいけないんですね」としたうえで、「一般的に隠ぺいをやろうとすると、新たな絵図を書いていかなければならないので、どんどんそれに付随する証拠物が出てきてしまうという問題ですよね」と騒動の拡大について説明した。

 除籍を認める前に、“卒業証書”らしきものをチラ見せしたことについて、「子供がやるような話ですよね。普通、文書偽造が疑われるような事案で、そんなようなケース見たことないんですよね。見せるならバシッと見せると」と呆れるように話した。しかしながら、皮肉にもチラ見せによって、「結果的にはそういうことをしたことによって、文書偽造の成立しないという論点が出てきてしまってはいるんですけどね」とも指摘した。

 タレントの杉村太蔵が「(田久保市長が)“本当に卒業したと思い込んでた”と。“よくよく調べたら自分は卒業してなかった”と。“新しい新事実が分かりました”と。こうなってきたら、どうなるんですか?」と質問。

 亀井氏は「信じるか信じないかの問題なんですけど」と断ったうえで「虚偽事項公表ですよね。当選を得る目的をもって、経歴の虚偽事項を公表するという罪なんですけど。経歴詐称っていうのは結構あって、起訴された事例って非常に少ないんですよ。起訴された事案でも“自分は経歴は正しいと思ってました”ということで否認してて、原審、控訴審、最高裁まで行ってるんですね。犯罪が成立するんじゃないかというような事案であってたとしても、不起訴になる事案が多いです」と虚偽事項公表罪のハードルは高いとも指摘した。

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