ＮＨＫ大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」第２５回「灰の雨降る日本橋」が２９日に放送された。

　浅間山が大噴火。買い上げた日本橋の丸屋の店舗を降灰から守ろうと、日本橋の人たちと働く蔦屋重三郎（横浜流星）を見て、吉原を嫌っていた丸屋女将てい（橋本愛）は、蔦重の申し入れを受け、「商売上の夫婦」となり、一緒に書店を営むことを決心した。

　蔦重とていの祝言に、鶴屋喜右衛門（風間俊介）が現れ、日本橋通油町が蔦重を迎え入れることを告げ、鮮やかな水色の耕書堂の暖簾を祝いの品として差し出した。鶴屋との和解に、蔦重も吉原旦那衆も涙した。

　長年対立した宿敵との感動場面だったが、歓喜する蔦重から暖簾を見せられたていだけは怪訝な表情だった。続いて蔦重が日本橋に鶴屋からもらった暖簾をかけて商売をはじめた場面でも、再び蔦重の横で、ていが何かを言いたそうに不満そうな顔をしていた。

　蔦重が、鶴屋との和解に歓喜して、ていとの大事な約束を忘れてしまっているとの指摘もある。

　前回２４回、丸屋の借金証書を買い上げた吉原忘八衆が日本橋に乗り込んだ際に、蔦重はていに「けど、うちは、丸屋さんの暖簾は残しますよ」と言っていた。

　その後、ていは騙されて借金を作ることになった丸屋の暖簾をさげるも、大切にしまっている様子も描かれていた。

　ネットでも話題となり「丸屋の暖簾残す話は？」「丸屋の暖簾守りますと言ってた蔦重に散々味方面の鶴屋が蔦屋の暖簾作って持ってきちゃうってのがまた…」「丸屋の女将さん、絶対に心の中で話が違う、って思ってるよね…」「日本橋耕書堂の暖簾から丸屋の名は消えている」と指摘する投稿が集まっている。