片岡千壽「上方役者の意地でたどり着きました」 松十郎、千次郎らと結成「晴の会」節目に感慨
歌舞伎役者の片岡松十郎、片岡千壽、片岡千次郎らが27日、大阪市内で第十回あべの歌舞伎「晴の会」(8月1~4日、大阪・近鉄アート館)の開催発表会見に出席した。
2015年、松竹・上方歌舞伎塾第一期生の3人が中心となり結成した「晴の会」が節目の10回目を迎えた。千壽は第一回公演で監修を務めた師匠・片岡秀太郎さんへ思いを馳せつつ、「あっという間でございました。ただただ秀太郎の教えを胸に、上方の役者としての意地、プライドという思いで10回にたどり着いたかと思っております」と感慨深げ。松十郎は「まだまだ通過点と思っていますが、なにしろギリギリでいつもきていますので、危機感を持って毎回やっております」と、気を引き締めた。
今回の演目は、千次郎が「初回から、いつか夏祭がやれたらな、と思い描いていた」という「夏祭浪花鑑」。「関西在住のメンバーだけでやらせていただけることに、ひとつ意味がある。このメンバーでやらせていただける喜びもございます」と、念願実現に笑顔を見せていた。
