阿達慶 映画初出演だからこそできた未来人「そのままでいる方がいいのかな」 300年後から来たタイムリープ転校生役
公開中の映画「リライト」に出演する阿達慶(19)が醸し出す独特の世界観に注目が集まっている。STARTO ENTERTAINMENT内のジュニアに所属する阿達は、映画初出演。池田エライザ(29)演じる主人公のクラスに、300年後の未来から来て作中でもタイムリープを繰り返し、苦悩を見せる転校生を好演している。
オーディションを経て役を獲得。「タイムリープ×青春ミステリ」をテーマとした本作は「台本をもらった時は、どういうことなんだろうっていう疑問がたくさんあった」と振り返るが、主演の池田らキャスト陣に加え、メガホンを取った松居大悟監督らの助け、撮影地である広島県尾道市の開放的な雰囲気も力に、主要キャストを演じきったという。
ある種の“異質感”がハマったとも言える。300年後の未来人という確たるイメージをつかみづらい役を演じる上で、映画初挑戦という自身を「僕がうまくやろうとしても(他の出演者とは)差がありすぎる。じゃあ今の自分が持っている武器ってなんだろう」。知らない世界に飛び込んだぎこちなさ、微妙にかみ合わない“その世界の常識”を無理にかみ砕こうとはしなかった。「変に『未来人ってこうだよね』というものを作るというより、そのままでいる方がいいのかな」と作品と向き合った。
自身のキャリアの中で大切な一歩目となった初映画。そんな作品への思いを「人間、300年後でも変わらないところもある。考察ではないが、あそこってどうなっているんだろう?っていうのをいっぱい一緒に考えたい」とまっすぐな目で答えた。
◆阿達慶(あだち・けい)2005年9月29日生まれ、神奈川県出身。19年7月7日入所。グループには所属せず活動しているが、同事務所内の千井野空翔と“あだちいの”として人気。Endless SHOCKなどで舞台出演経験があり、NHKドラマ「つまらない住宅地のすべての家」(22年)にも出演。
