【山田美保子のミホコは見ていた!】昭和のオジサンこそコンプラ研修を

 「長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です」とはコンプライアンス違反が判明し、無期限の活動休止を発表したTOKIOの国分太一による謝罪コメントの一文だ。

 先の日本テレビの福田博之社長の会見では詳細が明らかにされることはなかったが、週明け発売の週刊誌を中心に、いわゆる“セパ報道”や、“裏の顔”などが続々報じられているところである。

 前出の国分の謝罪文で筆者がもっとも気になったのは「慢心」なる言葉。10代頃から国民的アイドルとして人気を誇り、現場には複数のマネジャーが同行し、局に入れば、それ以上の人数のスタッフが出迎え、まるで大名行列のように楽屋やスタジオへ入っていく。そんな様子に慣れ親しめば、慢心もやむなしとは思う。だが、「おごり高ぶる心」なる意味をもつ慢心をなくすためには反省と改善を常に繰り返す必要があるが人気タレントにとっては時間がかかるだろうし至難の業とも思われる。

 それよりも先に受けるべきはコンプライアンス研修ではないか。昭和の時代なら見逃してもらえたことや笑って済まされたようなことが令和の現在には許されないことを早急に学ぶべきだ。

 15日放送のラジオ番組での田原俊彦の言動はその代表例で、22日に行われた新曲「LIFE IS A CARNIVAL」の発売記念ライブで「昭和のつまらない親父ギャグでした。令和バージョンにアップデートします」と謝罪した。それでも24日放送の「うたコン」(NHK)の出演は見合わされ、32年10カ月ぶりに「オリコン週間シングルランキング」でTOP10入りした同曲の盛り上げに水を差す結果となった。

 が、田原が口にした「アップデート」こそが昭和の親父らにもっとも欠けていることであり、早く令和バージョンに書き換えないと大変なことになることを示してくれた。

 いや昭和のオバサンとてアップデートしなければならないことがある。昭和の親父の暴走には昭和のオバサンにも大いに責任があり、セクハラやパワハラを我慢したりスルーしたりしたことが親父らにアップデートする機会を失わせたのは厳然たる事実。筆者にも思い当たることが山ほどある。

 現在、テレビ局や芸能プロダクションでは“コンプラ研修”が盛んに行われているが、若手だけではなく中高年も積極的に参加する必要があろう。猛省するだけではアップデートはできないので。

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