脚本家・ジェームス三木さん死去 朝ドラ「澪つくし」大河「独眼竜政宗」など多数の名作を生む 91歳
NHKの連続テレビ小説「澪つくし」や大河ドラマ「独眼竜政宗」など多くのテレビドラマの名作、ヒット作を生んだ脚本家のジェームス三木(じぇーむす・みき、本名山下清泉=やました・きよもと)さんが死去していたことが18日、分かった。91歳。中国・奉天(現瀋陽)出身。
三木さんは1934年6月10日生まれ。大阪府立市岡高校から劇団俳優座養成所に入る。55年、テイチク新人コンクールに合格し、13年間の歌手生活を経て67年、月刊シナリオのコンクールに入選。野村芳太郎監督に師事し、脚本家となった。
テレビドラマでは名取裕子主演「けものみち」、沢口靖子主演「澪つくし」、佐久間良子主演「波の塔」、渡辺謙主演「独眼竜政宗」、西田敏行さん主演の大河「八代将軍吉宗」、津川雅彦さん、西田さん主演の大河「葵 徳川三代」など名作、ヒット作を量産。
映画の代表作には郷ひろみ主演「さらば夏の光よ」、山口百恵さん主演「ふりむけば愛」があり、「善人の条件」では監督にも挑戦した。江守徹主演「花丸銀平」など、演劇作品も多い。
私生活では92年、当時の妻に著書「仮面夫婦」で女性遍歴を暴露され、一大スキャンダルに発展した。俳優の山下規介は長男。
