地元広島で初のアリーナライブ 「君に捧げる応援歌」が大ヒットのHIPPYが満員のファンに歌声届ける
シンガー・ソングライターのHIPPY(44)が14日、広島市の広島サンプラザホールでメジャーデビュー10周年を記念して初のアリーナライブ「THE ヒーローアイランド 計画 in ARENA」を開催した。
広島出身で現在も広島を拠点に活動。TikTokなどで「君に捧げる応援歌」が大バズリして今や全国区の人気者になった。
SNSでチケット購入を呼びかけ、当日は超満員の約4000人のファンが会場を盛り上げた。
「デビューするまで15年かかっているんで僕の中で25年、広島で四半世紀歩んで、アリーナという舞台に立つことができました。本当にここまで連れてきてくれてありがとうございます」と感謝を口にした。
いまや国民的な応援ソングとして定着した「君に捧げる応援歌」を熱唱し「最初はラブソングであとはデブソング(笑)で日々、歩いてきてエールソングを見つけてもらった」と人生が変わる大ヒットの喜びをかみしめた。
ライブはアンコール含めて全22曲。同じ広島出身の盟友TEEや音楽仲間の財部良治もステージに応援にかけつけ、途中感極まるような場面も何度かあった。
今年は被ばく80年の節目。被ばく3世のHIPPYは毎月6日、広島市内のバーで、被爆者に当時を語ってもらう「原爆語り部 被爆体験者の証言の会」を運営している。
ライブ途中「きょうは会場をオレンジ色に染めたい」とサイネージをオレンジ色にするように呼びかけた。被爆体験者から「原爆で光ったオレンジ色が嫌い。だから夕焼けが嫌い」という切実なトラウマを聞き、「オレンジ色をすてきな色に変えたい」とこの日に向けた願いだった。
ライブでは同日の発売のニューアルバム「ひろいしま」にも収録され、平和への思いを込めた歌「ほしのまち」を後輩にあたる崇徳中高校のグリークラブの生徒たちとともに披露した。
また、この夏、中国地方で開催する全国高校総体(インターハイ)の公式応援ソング「ぼくらのスタートライン」も高校生たちと一緒に繰り広げた。
ライブ終盤では来年、全国ツアーをすることを発表。今後の目標としてNHK紅白歌合戦への初出場、日本武道館でのライブ実現を掲げていた。
