中井貴一 縁ある名匠・小津安二郎さんモデル舞台に1度は断り→「天国行った時に怒られるのは俺が一番いい」と受諾
俳優の中井貴一が7日、東京・PARCO劇場で主演舞台「先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~」(8~29日、同所)のプレスコールと開幕前会見を、芳根京子らと行った。
今作は日本映画の名匠・小津安二郎さんがモデル。中井は、小津さんが自身の名付け親で「祖父のような存在」であったため、恥じらいからか「最初は出演を断った」と苦笑。それでも演出・行定勲氏の熱意にほだされ「天国行った時に怒られるのは俺が一番いいだろうなと思ってお受けすることにした」と語った。
物語は中井演じる映画監督の苦悩する一日を描き、その不安からか、関わりのあった女性達の幻を引き出すというユニークな内容となっている。 仮に作品を見たとした場合の小津さんの気持ちについて、中井は「『俺はあんなんじゃないよ』って。大体こちらにこんな美しい女性がたくさんいますけど、こんな赤裸々にされると思ってないと思う。フィクションですけど」と推察した。
芳根は今回が6年ぶりの舞台で、中井の母をモデルとした、食堂の看板娘を演じる。その仕上がりに中井は「芳根さんから『私、合ってますか?』て聞かれるけど、『いやあってなくていいです。こんなきれいで可憐じゃないですから』」と返したと苦笑いで告白。「でも、時々見ててちょっと母っぽいなと思う部分もある」と称賛した。
これに芳根は「中井さんのお母さまがモデルって聞いた時からずっと緊張してるけど、すごく貴重な機会をいただけてうれしく思っております」と感謝を述べていた。
