【全文①】長嶋一茂 父・茂雄氏は「心の中で生き続ける」「ファンに喜んでもらう、この一念だった」TV生出演で語る

 ヤクルト、巨人でプレーした元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(59)が6日、レギュラーを務めるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に、父・長嶋茂雄さんが3日に亡くなって初めて生出演。亡き父への思いを語った。聞き手は羽鳥慎一アナウンサー。【全文(1)】

 (ファンが記帳所に詰めかけ、ミスターに感謝を述べているVTRを見た後)

「こういう光景…改めて幸せだったと思います。喜んでいるんじゃないでしょうかね」(かすれた声)

--改めてお父さんへの思いは

 「んー…、一言で言うのも難しいし、故人にもプライバシーがありますから、多くは語れないんだけど…。んー…、どうなんだろう、父親として、っていうところと、僕も野球やってたんで、野球人として、っていうところと、2つの視点、観点で背中を見たり、生きざまを見たり、してきた。んーー…」

-父親としてはどうだったんですか

 「まさしく昭和の父と言ったら昭和の人に怒られるかもしれないけども、あんまり、家庭の方を向かないで、常に仕事の方を向いてたよね。昔の人ってそれで良かったし。遠征もキャンプもあったし、家にいる機会は少なかったし。触れ合う機会ってのは少なかったし。それでも一緒に、一つ屋根の下に暮らしていた時期も中学ぐらいまであったので、何か感じるものは当然あったし」

 「ご存じのように、21年前(04年)に大病(脳梗塞)を発症してから、すごく大変な人生だったと思うんですけど。野球を始めてからすごく闘ってきたし…(でも)むしろ、21年前に大病を発症してからの方が、壮絶、過酷だったと思います、僕は」

 「ずーーっと闘ってきた人だと思います。その闘いの中で、自分を輝かせて、ファンに喜んでもらう、というこの一念だけで、89年間の人生というものを、『終えた』と思います。『終えた』という言葉を使いましたけども、母親の時と同じように、肉体的には見えなくなってしまうけれども、心の中では、これからずっと違う形で生き続ける、っていうことだと思うので。僕の中では」

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