布施明が日本武道館で60周年コンサート「道はまだまだ先の方に延びている。このままもう少し歩いてみたい」
歌手の布施明(77)が7日、東京・日本武道館でデビュー60周年コンサートを開催し、約2時間にわたって衰え知らずの美声で満員のファンを陶酔させた。
布施はオープニング、ピンスポットが当たる中、マイクを使わない生声のアカペラで「MY WAY」を歌い、広い武道館の隅々まで声を届けると、続くファンキーな大ヒット曲「君は薔薇より美しい」では一転、軽快なソング・アンド・ダンスを見せ、コンサートは冒頭からクライマックスのような盛り上がりだ。
この日発売された60周年記念BOX「Voyage」からは新曲「旅のいのり」、「武蔵野On My Mind」、「Voyage」を歌い上げ、ハーモニカソロも披露。「私にもずっと追い続けていた人がいます」としてフランスのシャルル・アズナブールと米国のトニー・ベネットという偉大な歌手2人の名を挙げて、ステージングに影響を受けたことを話し、敬意を示した。
メドレーでは「少年よ」、「積木の部屋」、「霧の摩周湖」などの代表曲を惜しげもなく投入し、「シクラメンのかほり」でフィニッシュ。「道はまだまだ先の方に延びております。このままもう少し歩いてみたいと思っております」と今後に向けて決意表明し、本編を「次の一歩へ」で終えると、アンコールでは「MY WAY」、英語での「You Raise Me Up」を朗々と響かせた。
