【山田美保子のミホコは見ていた!】変わる、不倫報道
29日午前、永野芽郁がパーソナリティを務める「オールナイトニッポンX」(ニッポン放送)に生出演し、番組冒頭、いわゆる“不倫報道”について謝罪した。
第一報からネットは騒然となったが、ワイドショーでは永野、田中圭、キム・ムジュンら“登場人物”の所属事務所からのコメントを報じただけ。
その中身は、これまでの不倫報道で目にしてきたものとは少々異なり、この先、たとえ二の矢、三の矢が飛んできても対応できそうな絶妙なワードや表現が用いられた。
CMクイーンの一人である永野が出演するテレビCMは報道後も流れているし、メインキャストを務める「日曜劇場 キャスター」(TBS系)も27日、オンエアされた。
Xには、「永野の出番が少なかった」との指摘が散見され、実際、27日の放送でメインに描かれたのは道枝駿佑だった。だが同作は既に第3話。連ドラがメインどころを順にフィーチャーしていくのは定石であり、永野の一件で差し替わったわけではないと思われる。
永野は主演映画「かくかくしかじか」の公開も5月16日に控えている。同作の製作にはフジテレビが名を連ねており、現在CM出稿が激減しているとは言え、頻繁にPRされているので延期はなさそうだ。
テレビCMについては、昨今、タレントの不祥事により差し替えるスポンサーに対して「過剰反応ではないか」という声があがることさえある。こうした事態にXでは「事務所が大手だからか」「忖度しているのか」といった声が目立っている。当該タレントが謝罪会見を行ったり芸能活動自粛をしたりした過去の不倫報道を思えば、そうした声があがるのも無理はないだろう。
だが、テレビのワイドショーでもタレントの不倫を深掘りしたり、延々と放送したりしなくなって数年が経つ。コメンテーターの中にも、男性芸人を中心に「人の家庭のことには興味がない」「外野がとやかく言う話ではない」と明言する者も増えつつあった。週刊誌報道をなぞって長尺で放送するスタイルも「いかがなものか」という声が制作現場から出ているのも事実なのである。
とは言え、“不倫”という文字面にも流出した画像にもインパクトはあったし、永野のイメージは少なからず変わってしまったが、過去の事例に比べてドロドロ感が少なかったことも広げにくかった理由ではないか。
いずれにせよ不倫報道は大きく変わりつつある。
