デビュー10周年の南沙良 金髪ショートに激変!未解禁作の役作りで 初写真集には日記、すっぴんなど素が満載

 女優の南沙良(22)が、デビュー10周年を迎えた。初の写真集「不安定な安息」(PARCO出版)をリリースするなど、節目のプロジェクトが進行中。女優デビュー直後から多くの映画賞を受賞し、大河ドラマ「光る君へ」などで存在感を放ってきた若き演技派は、人生のテーマを写真集のタイトルに込めたと明かす。未解禁作の役作りで金髪ショートとなった新鮮なビジュアルとともに、新章の幕開けについて語った。

 初写真集には南が実際に書いていた日記が転載されている。時々の思いがつづられ「学生の頃、すごく暗かったので『載せられるのかな?』って。厳選してこれになりました。暗すぎて『私、大丈夫?』みたいな」と笑う。昔のエッセーや日記を見返すことで、ここ10年の変化について「明るくなったと思います」と再確認したという。

 「学生の頃は世界が狭くて、人と関わることもないし、自分としゃべってたんです。自分がそもそも暗いから『暗いヤツ対暗いヤツ』みたいな感じで落ちていくんですよ。明るくなったというか、本来の自分に戻ってきたんだと思います。長めの思春期!」

 「はっはっは」と快活に笑い飛ばし「あまりにも長い反抗期でした」とまとめた。期間は「(10年のうち)8年くらい」と確かに長め。近年は心境の変化とともに役柄も広がり「演技にも表れてると思います。陰な役が多かったですけど、最近は新しい役に挑戦したり。同時に(役の幅が)開けていったんだと思います」と新章の幕開けを実感している。

 2014年にモデルとしてデビュー。17年に映画「幼な子われらに生まれ」で女優に初挑戦すると、一躍注目を集めた。ふさぎ込む役がハマったため「暗いとか暗そうとか言われることが多い」と苦笑いするが、昨年の大河ドラマ「光る君へ」では紫式部の娘・賢子の成長と変化を多面的に提示。伸びやかな演技で魅了した。

 自身の変化を形で残すように、写真集にはすっぴん姿など、これまで露出してこなかった素の表情を掲載した。「『これいいの?』って写真が何枚かあるんですけど」と再び笑い「私、こんな顔してたんだって思いました」と自分を再発見する作業でもあった。

 人生のテーマは「不安」といい、写真集のタイトル「不安定な安息」にも込めた。

 「少し不安があると安心するんです。私にとって安心が不安材料になっちゃうんですよ。いままで生きてきた中での核みたいなところがあるから、これにしました」

 決して「不安」はなくならない。ただ、うまく付き合えるようになってきた。「今でも寝付きが悪くて、壁を1点見つめちゃったり。『私って社会に必要なのかな』とか『生まれた意味ってなんだろう』とか、そういう…長すぎる思春期!ははは。今でもずっと考えます。でも、マイナスではなくなったのかもしれないです」。そう言うと、うなずき、続けた。

 「常に自分の中に不安みたいなものはあるんですけど、それでもちゃんと前を向いていけるようになりたいですね。前は下ばかり向いていたので」。開けた視界の先に新たな女優道が伸びている。

 ◇南 沙良(みなみ・さら)2002年6月11日生まれ。東京都出身。14年にティーン誌「ニコラ」のモデルオーディションでグランプリを受賞してデビュー。17年に女優業をスタートさせると、翌18年に映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」でブルーリボン賞新人賞など映画賞を席巻した。21年4月期のTBS日曜劇場「ドラゴン桜」第2シリーズで民放連ドラに初出演。他にドラマ「女神の教室」「君に届け」など。

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