宝塚 雪組新トップスター朝美絢「エネルギーをたくさん蓄えて参りました」 本拠地お披露目公演初日で民衆の英雄ロビン・フッドを熱演
宝塚歌劇団雪組新トップスター・朝美絢の本拠地お披露目公演となる『ROBIN THE HERO/オーヴァチュア!』が12日、兵庫県の宝塚大劇場で初日を迎えた。
『ROBIN-』の舞台は12世紀のイングランド。朝美が演じたのは、罪人の息子として投獄され、王家の血を引く恋人とも引き裂かれてしまったロビン・ロクスレイ。父の形見の弓を手に、縣千演じるウィル・スタートレイら仲間とともに強大な敵に立ち向かう。
プレお披露目公演となった昨年12月の『愛の不時着』(梅田芸術劇場)で、韓国ドラマ原作の切ない恋物語を演じた朝美は、本拠地でもその存在感をいかんなく発揮。宝塚随一の美貌と圧巻の演技力を武器に、民衆のヒーローの勇敢さ、恋人への熱い想いを迫真の芝居で描ききった。
フィナーレでは、朝美、トップ娘役の夢白あやとともに、瀬央ゆりあも羽根を背負ってセンターを彩った。また、恒例となっているトップスターとトップ娘役のデュエットダンスは行われなかったが、華やかなステージが繰り広げられた。
終演後、朝美は「皆さま、本日は雪組公演の初日をご観劇いただきまして、ありがとうございました。雪組の朝美絢でございます」とあいさつし、続けて「春に向かってエネルギーを蓄える芽のように、私たちも初日の舞台に元気よく立てるように、エネルギーをたくさん蓄えて参りました。本日こうして無事に皆さまにお会いできましたこと、心からうれしく思っております」とメッセージ。さらに「先生方と雪組皆で、種を植え、本日こうして芽吹いたこの2作品を、今日からは皆さまと一緒に大切に、大切に育てて参りたいと思いますので、千秋楽までどうぞよろしくお願い致します」などと語りかけ、客席から大きな拍手を浴びた。
宝塚大劇場は4月13日まで。東京宝塚劇場は5月3日~6月22日。
