南沙良 毒親に悩む大学生 「光る君へ」紫式部の娘役から一転 貧困的な主人公に「抱きしめてあげたくなりました」
女優の南沙良(22)が、映画「愛されなくても別に」(7月4日公開)に主演し、毒親に振り回される大学生を演じることが6日、分かった。
アニメ化された「響け! ユーフォニアム」で知られる作家・武田綾乃氏の吉川英治文学新人賞受賞作を実写化。南は浪費家の母親に依存され、学校に通いながらバイトと家事に追われる主人公・宮田陽彩を演じる。人生への期待を持てない陽彩が、バイト先の同級生・江永雅と親の呪縛からの逃走を画策する姿が描かれていく。
日本人最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした気鋭の井樫彩監督(29)がメガホンをとり、南と短編映画「恋と知った日」以来、2度目のタッグを結成。すでに撮影を終え、女優としての魅力について「たくさんありますが、その1つは内に秘めた感情を実感を伴って表面に出すことが出来ること。陽彩という心の中でさまざまな感情が渦巻いている主人公を、言葉少なくとも繊細に表現してくれました」と言語化している。
南は昨年の大河ドラマ「光る君へ」で主人公・紫式部の娘・藤原賢子役を好演。宮仕えしていた平安から現代に舞台を移し、立場もがらっと貧困的になるだけに「自分が不幸であることを他人との物差しとして用いてしまう陽彩を抱きしめてあげたくなりました」と撮影を振り返った。
4日には自身のインスタグラムで金髪ショートのニュースタイルを披露し、話題となったばかり。18日発売の初写真集「不安定な安息」に先駆け写真展を開催中と、加速度的に注目度がアップしている。
