昨年１０月１７日に７６歳で死去した俳優・西田敏行さんの「お別れの会」が１８日、東京都港区の増上寺で行われた。西田さんと駆け出しの頃から苦楽をともにした仲間で構成される「五人会」のメンバーで歌手の松崎しげる、俳優の田中健、柴俊夫、そして女優の萬田久子が会場に訪れた。

　弔辞を読んだ松崎は、ともに過ごした日々を振り返りながら「楽園で会いましょう。西田敏行、本当に、僕の青春を一緒に戦ってくれた素晴らしい友達だ。ありがとう。また会いましょう」と、西田さんがナレーションを務めたテレビ朝日系ドキュメンタリー番組「人生の楽園」にかけて呼びかけていた。その後の囲み取材でも「さよならもまだ言えてないし、きっと楽園に行っている。そこでまた会えるんじゃないかな」と思いをはせた。

　西田さんの意外な一面について、田中が「短気は短気」と明かすと、松崎が「２０代の頃はアウトレイジになる」と笑って続けた。柴が「理不尽なことに、理由があって（短気になる）。人のために怒る」と人情あふれる性格だったことを語ると、松崎は「その分飲み過ぎるとボロボロに泣くけど。朝まで泣いている。次の日に何で泣いたのって言ったら『俺も覚えてないんだけど』と。喜怒哀楽がそのまま」と懐かしんだ。

　萬田は「すごくジェントルマンで安心できる。マスコット的な方」と愛されキャラだったと振り返った。これには柴もうなずきながら「唯一無二でオールマイティ」と惜しんでいた。