大ヒット韓国映画「アジョシ」で共演 ウォンビンが涙 故キム・セロンさんと無言の対面
韓国で“天才子役”として、その名を広めた女優のキム・セロンさんが16日、24歳という若さで死去した。
現地警察によるとこの日、セロンさんと会う約束をしていた友人が自宅を訪ね「セロンさんが息をしていない」と、警察へ通報があったという。そして、遺書などは見つかっていないが「外部からの不審侵入などの疑いはなく、特別な捜査予定もない」と伝えた。キム・セロンさんの葬儀場は、ソウル・松坡(ソンパ)区にあるソウル峨山(アサン)病院に設けられた。
現地時間17日、葬儀場には2010年に映画「アジョシ」で、キム・セロンさんと共演した、俳優のウォンビン(47)が弔問に訪れ、悲痛な表情で涙を流す姿が、地元メディアによりとらえられたという。ウォンビンは同作以降、俳優活動を行っていないため、その姿は大衆からより注目を集めた。
「アジョシ」で、ウォンビンは妻を失い、世の中に背を向けた特殊捜査官チャ・テシク役を、キム・セロンさんは父親のように慕っていた、チャ・テシクの救出を待つソミ役を熱演。当時、映画は大ヒットを記録し、2人は「アジョシ」を通して大きな注目を浴びた。特にキム・セロンさんは、名子役としてキャリアを積み重ね、いつしか“次世代有望株”へと成長していた。しかし22年、ソウル・江南(カンナム)区で飲酒運転中、ガードレールや変圧器に衝突し、一部地域が停電になる事態となりながらも、現場から逃走。裁判で罰金2000万ウォン(約200万円)を科された後、活動自粛を余儀なくされていた。
以降、セロンさんの近況や演技活動復帰の知らせが伝えられるも、世間の声は厳しく、現地メディアは止まらぬ誹謗(ひぼう)中傷に、セロンさんが心を痛めていた可能性を指摘している。
★「日本いのちの電話」相談窓口
厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。
◆0570・783・556(午前10:00~午後10:00)
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