吉川晃司、大寒波で来場できなかったファン思いやる「その方々にも届け!という思いで歌いたい」 日本武道館でツアーファイナル
歌手の吉川晃司(59)が9日、東京・日本武道館で、デビュー40周年ツアーのファイナル公演「KIKKAWA KOJI 40th Anniversary Live Tour Final」を行った。吉川にとってソロ35回目、布袋寅泰とのCOMPLEXを含めれば39回目の日本武道館公演で、1万人のファンを熱狂のるつぼにたたき込んだ。
昨年にデビュー40周年を迎え、10月5日から24カ所26公演(5月に延期された2公演を含む)で約7万人を動員する40周年ツアーを行ってきた吉川は「26カ所全て満員御礼、ソールドアウト」と報告し、「ありがとうございます!」とファンに感謝。
「笑顔で再会できることが何よりも本当にうれしいこと、喜びです。悪天候、雪で残念ながらここまで届かなかった、昨日も何人かいらっしゃったみたいで、今日も多少いらっしゃるみたいなので、その方々にも届け!という思いで今日は120%で歌いたい」と、大寒波の影響で来場できなかったファンを思いやった。
ライブは「TARZAN」で幕を開け、吉川は序盤から自身の身長182センチより高い2メートル強の高さまで届く華麗なシンバルキックを惜しげもなく披露。シンバルキックは本編最後、アンコールと計3度というハッスルぶりだ。
「You Gotta Chance」、「LA VIE EN ROSE」などの大ヒット曲や、COMPLEXの名曲「恋をとめないで」、現時点での最新アルバム「OVER THE 9」収録の「ソウル・ブレイド」「ギムレットには早すぎる」まで、全22曲を、張りのある伸びやかな声で熱唱した。「LA VIE EN ROSE」や「恋をとめないで」では1万人の大合唱が発生。アンコールでは初期楽曲の「フライデーナイトレビュー」も披露された。
2月1日のデビュー日にファンから多くのメッセージが届いたという吉川は「皆さんの励ましのおかげで、私はたぶん70になってもこうやって踊り続けられるように頑張りますよ、毎日!」と誓い、「エンターテインメントって、こっち(観客)がいなくなったらできない。あと10年とか20年とか元気でいられるのかよ?」と、ファンに70歳、80歳とともに過ごしていけるように呼びかけた。8月には還暦を迎えるが、「楽しみにしといて」と記念プランも予告した。
また、「恋をとめないで」ではタンクトップ姿になって肉体美を見せたが、吉川は2020年の主演ドラマ「探偵・由利麟太郎」では体重が71~72キロで、2023年から出演している映画「キングダム」シリーズでは88キロだと体重の変遷を説明し、「由利麟太郎が71キロか72キロでやってたんですよ。その後にキングダムで88キロですから、17キロプラスですよ。筋肉だから。脂肪じゃない」と、驚異の肉体改造を明かしていた。