北野武氏 テーマは「暴力映画におけるお笑い」前半60分“アウトレイジ”後半セルフパロディー

 映画監督の北野武氏(78)が5日、都内で行われた最新作でAmazon Original映画「Broken Rage」配信記念記者会見に浅野忠信(51)、大森南朋(52)らと出席した。240以上の国や地域で14日よりPrime Videoで配信開始される。

 “キタノ組常連の俳優陣”が迫力たっぷりに登壇した。北野監督の代表作には「アウトレイジ」があるが、今回のタイトルは「Broken Rage」。関連性について「それ(アウトレイジ)に対するパロディーという意味もある。それを『Broken』する、自分の映画自体のキャリアを壊すという意味でタイトルをつけた」と込めた決意を明かした。

 同作は北野氏が監督、脚本、主演を務め「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作。第81回ベネチア国際映画祭には正式出品された。「お茶の間で見る映画はどういうものか悩みまして、かなり実験的な映画をやらせてもらおうと思った」。この日の会見では何度も“実験的”と強調した。

 内容面では約60分の映画を前半と後半のパートに分け、前半では警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクション、後半は前半と同じ物語をセルフパロディーという手法でコメディータッチに描き出すこれまでにない試みで作り上げた。

 ただ、称賛を受けたベネチア映画祭では会場に向かうボートに乗った際に頭をぶつけたといい「(映画祭の)記憶がないんですよ」と告白。病院にも行って脳を調べてもらったそうで「治っていますとは言われた。恥ずかしい話ですけど」と明かしつつ「治んない方が絶対おもしろかったのに」とエピソードを披露して笑いも誘った。

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