北野武監督 トイレ中を突撃され「見損ないましたよ!」の暴言にも神対応 喫茶店ウエーターがのちの人気俳優に

 フジテレビ
 ドラマの会見に登場した津田寛治
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 31日放送のフジテレビ「ぽかぽか」に俳優・津田寛治がゲスト出演。無名時代にチャンスをくれたタレントで映画監督・北野武氏とのエピソードを明かした。

 津田は「役者になりたくて18歳の頃に上京してきて。いろいろアルバイトをやりながら」と当時を回想。録音スタジオの一階にある喫茶店でウエーターをやっていた頃に北野氏が来店していたと振り返った。

 「これは(手紙を)渡すしかないと思って。でも、いろんな方が(北野氏の)周りにいらっしゃるんです」と述懐。津田は「トイレだけはお1人で入る。お付きの人もいない」と、北野氏がトイレで1人になるところを狙って、出演を直談判したと明かした。

 プロフィルと手紙を持って、声をかけたら、北野氏は「うわ、びっくりした!」と驚きながらも、しどろもどろで説明する津田の話を「はい。はい」と真剣に聞いてくれたという。

 津田は「それこそ不審者。今だったら犯罪」と当時の非礼を振り返ったが、北野氏が手紙を受け取ってくれたことに感激。次に北野氏が喫茶店を訪れたのは約1年後になったというが「ある日、ふらりと来られて。あんちゃん、元気?まだ俳優を目指してる?がんばってねって」と覚えていてくれたことに、さらに感激したと明かした。

 津田は感動していたが、喫茶店の女性店主は津田を押しのけ、北野氏に「監督、ひどいじゃないですか!うちの子は1年待ってたんですよ!見損ないましたよ監督!」と激怒しながら暴言。北野氏は「ごめん!ごめんね」と言いながら、打ち合わせ中のテーブルに戻り、直後に津田を「あんちゃん、出番だ。ちょっとおいで」と呼び寄せ、追加で用意してくれたシーンの説明を始めたという。

 映画内の津田のセリフは「すみません」の一言だったが、北野氏は「あんちゃん、今回は『すみません』だけで、ごめんな…」と申し訳なさそうに謝っていたという。

 北野氏の粋な計らいと気遣いに、MCのハライチふくめ、スタジオは感嘆。津田は「覚えてくれていただけで、ありがたいのに…」と当時を思い返し、目を潤ませた。

 津田はその後、北野作品の常連となり「ソナチネ」「アウトレイジ 最終章」など数々の名作に出演。売れっ子俳優の仲間入りを果たした。

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