柿澤勇人「罵詈雑言受け発熱40度」蜷川幸雄氏の指導回顧 吉田鋼太郎が芸術監督務めるシェイクスピアシリーズ新章へ
俳優の吉田鋼太郎(65)が6日、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場大ホールで、芸術監督を務める舞台「彩の国シェイクスピア・シリーズ 2nd Vol.1 ハムレット」(7~26日)の公開稽古を行い、主演の柿澤勇人(36)と会見した。
故蜷川幸雄氏の元でシェイクスピア全37戯曲を完全上演することを目指し、98年にスタートした企画。シリーズ完結間近に死去した蜷川氏からバトンを引き継ぎ、二代目芸術監督に就任した吉田が完結させた。今回から新シリーズに突入する。
シェイクスピアの金字塔で新シリーズに突入する吉田は「重大で重圧を感じている」と引き締まった表情。クローディアス役で演者としても出演するが、初日を前にして「ドキドキとワクワクです」と心境を吐露した。
蜷川さん演出の舞台「海辺のカフカ」(12年)で同所に立った経験がある柿澤は「ここは嫌な思い出しかない。何やってもダメで罵詈雑言を受けて40度の熱が出た。ハムレットも大変な役で高熱が出た。満身創痍だけど、いい思い出に塗り替えたい」と気合を入れた。