世界的ブライダルデザイナーの桂由美さんが亡くなったことが３０日、発表された。９４歳だった。桂さんといえば、和装がほとんどだった日本の花嫁衣装に華やかなドレスを持ち込んだ第一人者。芸能界でも桂さんのドレスで最良の日を迎えた人も数多くいる。

　桂さんのブライダルショーには多くの芸能人が出演。多くの著名人が挙式で桂さんによるウエディングドレスを選んだ。

　タレントのキャシー中島（７２）と俳優・勝野洋（７４）夫妻が同日、都内で取材に対応。桂さんとは４５年前の結婚式のドレスを作成してもらって以来の親交で、中島は目に涙を浮かべ「本当にチャーミングな方だった。まだ実感がない」と天井を見上げた。

　今年２月には結婚４５周年の「サファイアウエディング」を実施。桂さんも同席しており、勝野は「（体調が良くないとか）全くなかった」と信じられない様子。一方の中島は「その時、食欲があまりないと言っていた。その日も助六弁当を半分残して」などと沈痛の表情で明かした。

　親交の長かったタレント・神田うのは所属事務所を通じてコメントを発表。「パワフルに社会に貢献された先生の生き方は本当に素敵でした」とし「『うのちゃんとブライダル業界を一緒に盛り上げる企画を是非しましょう！』と言って下さっていた先生…、残念ながらそれはもう叶いません…」と惜しんだ。

　２月に日本テレビ系で放送された「はれのひシンデレラ　ウェディングドレスを日本へ！ある女性の挑戦」で桂さん役を演じた女優・高梨臨はインスタグラムを更新。「お会いして、お話ししたら、とても柔らかくて、温かい方で、それでもかっこよくて、素敵で」と対面時を振り返り「これからもずっと憧れの人です」などとつづった。