元宝塚星組トップスターで女優の柚希礼音が２３日、大阪・梅田芸術劇場で芸歴２５周年を記念したコンサート「ＲＥＯＮ　ＪＡＣＫ　５」の会見を行った。

　宝塚時代は１７２センチの舞台映えする容姿で、トップ・オブ・トップとして活躍。退団後は舞台を中心にミュージカルなどに出演してきた。宝塚には男役が一人前になるめどとして「男役１０年」という言葉があるが、柚希は、退団してから１０年となる。「『男役１０年』は、本当に実感した。形から入って、男役になって、それから自分を出して」と振り返った柚希。「宝塚が好きすぎて、いまこうして舞台に立っている自分が想像できなかった」としみじみ。

　退団後の１０年は「芸事の基本を学んだのが男役だったので、女性として舞台に立つのが恥ずかしくて。身を縮めたりしたことも」と苦労も。それでも「でも堂々と私のままでいいんだと、思えるようなった」と『女優１０年』に胸を張った。

　２５周年ということで、宝塚時代を共に過ごした元男役スターの汐月しゅう、天寿光希、麻央侑希、綾凰華らを従え、当時の楽曲も歌い踊る。「お客さまが『これだろう！』というものは入る予定です」と茶目っ気たっぷり。相手役だった元星組トップ娘役の夢咲ねねや、加藤和樹、黒羽麻璃央、西川貴教、井上芳雄、大貫勇輔ら豪華メンバーも日替わりでゲスト出演する。

　「自分を表現する場として、死ぬまで『ＲＥＯＮ　ＪＡＣＫ』はやっていきたい」とライフワークとして位置づける柚希。前回はコロナ禍での開催だっただけに「今度は大盛り上がりの夏に！みなさんも発声、柔軟を準備しておいてくださいね」と呼びかけていた。

　東京公演はヒューリックホール東京で８月９～１１日。大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで８月２９～３１日。