EBiDANの異色フォークデュオ・さくらしめじ 「これからの一歩として迎えたいな」6月で10周年

 フォークデュオ・さくらしめじが6月に10周年を迎える。ダンス&ボーカルグループがひしめくEBiDANの中で異色の存在となる2人組が、節目の年を迎え、いま何を思うのか-。ツアー中の田中雅功(がく=22)と高田彪我(ひょうが=22)が心境を明かした。

 10周年の実感を問われた高田は「最初の9年間くらい記憶がなくて…。本当に最近なんですよ、自我が芽生えたの」と率直に返し、田中に「それ、最初の、じゃないよ。この間まで、だよ!」と突っ込まれた。

 2014年6月の結成当初は12歳。路上ライブを繰り返すなど、成長していく姿をファンとともに共有してきた。当時を振り返り、田中は「中学生の頃は何も考えずにとにかく大きな場所でやりたいって感じでした。今は自我が芽生えて、何のためにそこでやるのかまで考えが追いついてきた気がします」と説明し「9年は言い過ぎですけど」と笑った。

 言われるがままに大好きなギターを弾き、提供曲を歌っていた少年たちは、2020年のセカンドアルバム「改めまして、さくらしめじと申します。」から本格的に作詞作曲を開始。高田がコロナ禍で楽曲制作の機材を自宅に導入したように、2人で「ターニングポイントだった」と口をそろえる。

 EBiDANでは、超特急、M!LKらダンス&ボーカルグループが中心の中で異色の存在。高田は「不思議ですよね。こればっかりは消化しきれない何かがあります」と笑い、田中も「逆に僕らがいることによってEBiDANの裾野を少しでも広げられるなら、いる意味もあるのかなと思っています」と、独自のポジションを楽しんでいる。

 21日まで春ツアーで全国を巡り、6月15日には10周年コンサートが待機。節目に向かってステージを重ねるが、高田は「豪華に(10周年を)迎える気はない」と語る。

 高田「普通に迎えるって言い方が正しいかわからないですけど、これからの一歩として迎えたいなと思いますね」

 田中「これまでの10年というよりは、これからの10年を見てほしい。20周年、30周年、40周年が想像できるようにしたいです」

 最後に「いま、さくらしめじは何分咲きですか?」と聞くと、田中は「満開ではあるんですけど、植林はしていきたいですね。どんどんいろんなところに苗木を植えて日本全土を覆う。満開を増やしていきたいです」と笑みを浮かべた。

 ◇さくらしめじ 田中雅功と高田彪我の2人組。2014年6月14日に結成。15年7月から47都道府県を巡るライブイベントを実施した。同年12月に初のワンマンライブを開催。高田はNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインの同級生役を演じ、俳優としても活躍。ファンネームは「きのこりあん」。

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