宝塚音楽学校 合格者決意新た「変われるところは変わり、より皆さまに愛される宝塚歌劇団になれば」

 タカラジェンヌを養成する兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校の合格発表が27日、第112期生の合格発表を同校のホームページで行い、480人が受験し、40人が夢への切符を手にした。今年の倍率は12・0で、今世紀最少倍率だった昨年の15・3倍をさらに更新したが、宝塚への強い思いと愛を持った生徒が、喜びを胸に音楽学校の門をくぐった。

 112期生は15~18歳の40人で、OGの娘や、現役タカラジェンヌの姉妹はいない。また今年から個人情報保護の観点から、合格者の氏名や出身都道府県など例年公表していたが取りやめになった。

 大阪府茨木市出身の16歳の赤井七海さんは「2回目での合格。夢の中にいるようです。踊ることが大好きなので、お客さまを笑顔にできるような舞台人になりたいです」と笑顔を見せた。

 また奈良県出身の娘役志望の16歳の合格者は、「夢を応援してくれた周りの方々に感謝しています。悲しい出来事もありましたが、これを機に変われるところは変わり、より皆さまに愛される宝塚歌劇団になれば」としっかりと前を向き、希望を胸に抱いていた。

 宝塚音楽学校では、以前から予科生と本科生、そして学校側の3者が話し合い、改革を進めてきた。今回も「舞台人として必要なこと、そして不必要なことは何かを話し合い、112期を迎えている」と学校関係者は語った。

 少子化に加え、コロナ禍でのレッスン環境の悪化、さらに昨年9月の宙組団員の急死なども影響し、4年連続で倍率はワーストを更新した。それだけにいわゆる“思い出受験”が減り、本気で目指す受験生になってきたという。

 入学式は4月19日。2年間、舞台人として必要な技術や心構えなどを学び2026年の初舞台を目指す。

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