田崎史郎氏、自民党「政治刷新本部」の効果否定的「2人の意見調整すらままならない」水と油の最高顧問の菅氏と麻生氏

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が6日、読売テレビ・日本テレビ系「ウェークアップ」にリモートで出演。自民党「政治刷新本部」の実行力について否定的な考えを示した。

 自民党の政治資金事件を受けて、岸田文雄首相(自民党総裁)は5日、党内に総裁直属の機関「政治刷新本部」を週明けに立ち上げるよう指示。最高顧問に菅義偉前首相と麻生太郎副総裁を起用し、派閥の在り方のルール化について党内の意見集約を図る方針を示した。

 企業団体献金をやめるべきとの声があることから、自民党がこうした問題に手を付けるか問われた田崎氏は「自民党議員あるいは自民党の集金構造の根幹に関わる問題なんで…。これをなくすと、党として成り立たなくなってしまうんじゃないかと思います。企業団体献金の廃止に踏み込むことは非常に難しいと思います」と断言した。

 また、最高顧問に就任する菅氏と麻生氏についても、「この2人は派閥については真逆の考え方なんですね」と指摘。岸田首相が直々に就任を要請した無派閥の菅氏は「菅さんは派閥解消論者なんです。一貫して派閥解消を求めてきている」とする一方で、麻生氏については「麻生さんは去年暮れに岸田総理が派閥を離脱するときにも難色を示して。派閥は必要なんだと、やったことが間違ってたんで、派閥自体が悪いわけじゃないってお考えなんです」と説明。「だから、お2人の間の意見調整すらままならない」と、否定的な考えを示した。

 さらに、資金規正法違反について、現行の会計責任者の処罰だけではなく国会議員の連座制の導入についても同本部で議論されるかどうかを問われて、「自民党が踏み込めるだろうか?」と疑問視していた。

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