人気グループ・ＮＥＷＳの結成２０周年記念公演「ＮＥＷＳ　２０ｔｈ　Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ　ＬＩＶＥ　２０２３　ｉｎ　ＴＯＫＹＯ　ＤＯＭＥ　ＢＥＳＴ　ＨＩＴ　ＰＡＲＡＤＥ！！！～シングル全部やっちゃいます～」が２０日、東京ドームで開幕した。ＮＥＷＳとしては５年ぶりで、３人体制となってからは初めての東京ドーム公演。全シングルを含めた全４７曲を熱唱した。

　ＮＥＷＳの歴史が、歩みが、ステージ上には詰まっていた。次々と繰り広げられるパフォーマンスに、東京ドームを埋めた５万５０００人が酔いしれた。１９年１月以来、約５年ぶりの東京ドーム。「３人でこの景色が見られたのは、本当にみなさんのおかげです」と小山慶一郎（３９）は深く感謝した。

　０３年に９人でデビューして以降、さまざまな出来事を経ての２０年間だった。増田貴久（３７）は「いろんなことがあったが、全てが今の自分につながっています」。加藤シゲアキ（３６）は「コロナ禍になって予定していた三大ドームがなくなって以降、いつかまたという思いでここまでやってきました。２０年目の矜持（きょうじ）をとくとごらんあれ」と語り、小山も「歴史を３人で塗り替えるのではなくアップデートしていきたい」と意気込みを語っていた。

　壮大なステージセットを駆け回った。昨年のツアーから音楽を支えてきた生バンドが、今回の公演でも豪華編成で登場。巨大クレーンに加え、会場のセンターステージには噴水も設置。３人が噴水の中央で歌唱する演出も見せるなど、節目の公演をド派手に彩った。

　また最新シングル「ギフテッド」に収録された、メンバーによる作詞作曲ソング「ＲＯＯＯＴＳ」も初披露。２０周年ツアーをまわりながら３人が作り上げた楽曲で、節々に熱いコール＆レスポンスがちりばめられた魂の１曲を東京ドームに響かせた。

　ライブ終盤には増田が手がけた過去のコンサート衣装がズラリと並んだバックヤードから、小山と加藤が選んだ衣装に着替えて歌唱する演出も。一方の増田自身はカウントダウンコンサートでおなじみの干支（えと）コスプレを披露した。

　最後は３人それぞれが、メンバーにあてたビデオメッセージが流された。最後までＮＥＷＳらしさがあふれたステージ。２０年を経て固い絆で結ばれた３人は、前を向いて未来へと進んで行く。