元阪神ノーヒッター・川尻哲郎氏が松竹芸能所属 スポーツバー店主+芸能界「二刀流」挑戦 「OBとして露出させてもらえれば」

 自身が達成したノーヒットノーランのスコアボードを背に投球フォームを披露する川尻哲郎氏=東京・新橋のTIGER STADIUM(撮影・金田祐二)
 自身の経営する店のカウンターでポーズをきめる川尻哲郎氏=東京・TIGER STADIUM(撮影・金田祐二)
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 プロ野球・阪神の元投手・川尻哲郎氏(54)が大手芸能事務所の松竹芸能に所属した。現役時代は1998年にノーヒットノーランを達成するなど、通算60勝をマーク。現在は東京・新橋でスポーツバー「TIGER STADIUM」を営んでおり、今後は芸能界と店主の「二刀流」で活動。新たな扉を開いた川尻氏はこのほど、デイリースポーツの取材に応じ、意気込みを語った。

 05年の現役引退後、フリーの立場で野球解説やバラエティー番組に出演していたが、自身の店舗をさらに盛り上げるため、松竹芸能への所属を決意した。普段、阪神戦以外のテレビ視聴はなかったという川尻氏だが、今後は「そういう機会があればいろいろ(番組に)出て、チャレンジしていけたら」と決意を口にした。

 “店主”という立場を前提に、芸能活動に取り組む。「ここは僕の今のグラウンド。一番はやっぱ店なんで。そこに皆来てもらって楽しくワイワイやってもらうのが僕も一番うれしい」とし「(活躍を)いろいろ見たりしてね、また来てくれるような人がいればいいかなっていう感じ」と両立していく考えだ。

 芸能人としては「まだルーキー。ドラフトにかかった段階なので、それも5位か6位というか」と初心を強調し「(阪神の)中野(拓夢)君みたいにね、そこからはい上がっていけるように」と意気込む。阪神絡みでは、鳥谷敬氏が、放送中のTBS系ドラマ「下克上球児」で俳優デビューしたことも話題に。自身のドラマ出演については「俺の顔で出れんのかなぁ。まあ声は結構良いけどね」と笑った。

 共演したい芸能人に、熱狂的な虎党で知られる俳優の渡辺謙を挙げ「対談とか。とりあえずウチに飲みに来てもらえれば、それで対談になるんで、それでいいかなって気もしますけど」と笑わせつつ期待を膨らませた。

 今年、阪神はリーグ優勝から日本一に上り詰めた。その余韻は店舗にも残っており「阪神ファンはまだ後10年はこれが続く」と笑う。その虎戦士の勢いに負けじと川尻氏も「阪神のOBとしてね、『川尻っていたんだ』って若い人に思われるくらい仕事をいただいて、いろいろと露出させてもらえればと思う」と力を込めていた。

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