高橋一生が「ブラックジャック」 手塚治虫ワールド天才外科医を熱演 「自分に出来るのかと思いました」
俳優の高橋一生(43)が、来年放送予定のテレビ朝日ドラマプレミアム「ブラック・ジャック」に無免許の天才外科医ブラック・ジャック役で主演することが15日、分かった。原作は漫画の神様・手塚治虫による医療漫画の金字塔で、今年は連載開始50周年。高橋は「自分自身が納得し許せる瞬間を求め、常に厳しい視線でお芝居を模索しているので、視聴者の皆さんにも厳しく見ていただきたい」と意気込んでいる。
「ブラック・ジャック」はこれまで何度もアニメ化、実写化、舞台化されており、映像では故宍戸錠さん、加山雄三、故隆大介さん、本木雅弘、岡田将生が演じてきた。
手塚漫画を代表する人気キャラクターを演じる高橋は、オファーを受けて「自分に出来るのかと思いました。幾ら彼の矜恃や人情、生に対する思いが好きであっても、いざ自分が演じるとなれば当たり前ですが話はまったく別です。好きというだけではどうしても成立しない何かがあると思うからです。好きだからこそ失敗することも大いにあると思います」と、逡巡したことを率直に告白。
それでも自身が出演したNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17年)の脚本家・森下佳子氏、テレ朝系ドラマ「民王」(15年)の飯田サヤカプロデューサーが本作を手がけることが、出演の決定打となったという。
令和版では原作へのリスペクトを軸に据え、原作から厳選した有名エピソードを凝縮。その神髄を掘り下げ、現代を生きる人たちに、時代を超えた真摯(しんし)なメッセージを投げかける。監督は20年ヨコハマ映画祭監督賞の城定秀夫氏。
既に撮影は始まっており、高橋は「『ブラック・ジャック』の世界や、手塚治虫さんの漫画がとても好きな方々に『うん、アリだわ』と言っていただかないと、失敗だと思っています」と、自らを鼓舞している。
