山田洋次監督「少年時代の寅さんと会っていたかも」舞台「東京物語」との舞台設定に親しみ感じる

 映画「男はつらいよ」シリーズで知られる山田洋次監督が10日、東京・柴又帝釈天で舞台「東京物語」(来年1月2日~26日、東京・三越劇場)成功祈願イベントを劇団新派の女優・波乃久里子らと行った。

 日本映画界の巨匠・小津安二郎監督の同名映画を舞台化した作品で、2013年の上演から、実に10年ぶりの再演。山田監督は「また新派の皆さんと一緒に仕事ができるのはとても楽しみ」としみじみ語っていた。

 同作は50年代の東京・金町を舞台に、戦後の日本における家族関係の変化を描く。金町は60年代後半の日本を描いた代表作「男は-」で舞台となった、柴又の隣町でもあることから山田監督は「『東京物語』に出演されてる方々はもしかして少年時代の寅さんにも会っているんじゃ無いかと、そんな風な親しみを感じている」と笑顔を見せていた。

 イベントには水谷八重子、河合雪之丞、丹羽貞仁、田口守、瀬戸摩純、石原舞子、児玉真二、喜多村一朗も出席した。

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