イスラエル大使、TBSに「失望」報道番組出演者が「ハマスを称賛」と指摘 ネットは冷静な反論も

 TBS放送センター
 イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使のX(旧ツイッター)@GiladCohen_より
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 イスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使が13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、日本の報道への思いを伝えた。コーヘン氏は同日、日本外国特派員協会で会見していた。

 Xには会見の動画のYouTubeアドレスも添え「日本外国特派員協会での記者会見において、TBSが重信房子氏の娘に発言の場を提供したことに対する失望を表明しました。」とコメント。1時間を超える動画のため、当該カ所の時間も掲示した。

 コーヘン大使はBS-TBSで11日に放送された「報道1930」に、ジャーナリストの重信メイ氏が出演したことに対し「失望」したと伝えた。重信メイ氏は「中東問題を長年取材」したジャーナリストとして出演していた。

 重信メイ氏の母・重信房子氏は「日本赤軍」元最高幹部で父はパレスチナ人。警視庁の公式ページによると「日本赤軍」は1972年にイスラエルのテルアビブ・ロッド国際空港で、自動小銃を乱射、手榴弾数発を投てきし、24人を死亡させ、76人に重軽傷を負わすテロ事件を起こした。

 重信房子氏は昨年5月に懲役20年の刑を終えて出所した。出所時には重信メイ氏は花束を持って出迎えていた。

 コーヘン大使は特派員協会の会見で、「報道1930」の画面のスクリーンショットを手に「What is this?」を連発し怒りをあらわにしていた。Xでは「重信房子氏は50年前に多数のイスラエル人を殺害した事件に関与しており、その娘は現在、ハマスの残虐行為を称賛しています。テロを容認する人に、発言の場を与えるべきではありません。」とコメントした。

 重信メイ氏はパレスチナの状況などをXで伝えるなどしている。ただ、母とは別人格であることも間違いない。コーヘン大使のXには激励やTBSへの批判も寄せられた。イスラエルとパレスチナの複雑に入り組んだ状況があり、さらにパレスチナ自治政府とハマスもイコールではない。ネットでは「イスラエルの大使としては、言いいたくなる気持ちは分かるが、『出してはいけない』と言ってはいけない。事実を伝えた上で『なぜ出ているのか』となら言っても良い。日本人が日本で何を言うかは日本人が決めることで、イスラエル人が決めることではないからだ。」という冷静なコメントも寄せられた。

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