中村獅童&寺島しのぶ 十月大歌舞伎で夫婦役として初共演 心温まる物語に拍手鳴りやまず

 歌舞伎座の「錦秋十月大歌舞伎」(25日まで同劇場)が2日、初日を迎えた。昼の部の「文七元結物語」は名匠・山田洋次氏(91)が歌舞伎座で初めて脚本と演出を務めた作品となり、中村獅童(51)と寺島しのぶ(50)が夫婦役で初共演を果たした。

 「文七元結-」は幕末から明治にかけて活躍した落語家の三遊亭圓朝が口演した人情噺で、歌舞伎としても1902年の初演以来、数々の名優が演じてきた人気作。腕の良い左官だが、ばくちに溺れる長兵衛を獅童、その女房お兼を寺島が演じた。

 舞台ではお兼(寺島)が花道から登場すると、花道からは「音羽屋!」の大向こうが響き、会場は拍手に包まれた。その後も、山田氏が「息ぴったり」と評した長兵衛(獅童)とのテンポの良い夫婦の掛け合いに客席からは笑いが起こった。

 それでも登場人物それぞれの持つ人情味が物語に深みを与え、江戸時代にの生き生きとした空気感が漂う心温まる物語に、幕切れの際には拍手が鳴りやまなかった。

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