アイドルグループ・ＮＭＢ４８の渋谷凪咲（２６）が７日、大阪・ＮＭＢ４８劇場で行われた定期公演「チームＮ　６ｔｈ　Ｓｔａｇｅ『夢中雷舞』」に出演し、グループからの卒業を発表した。

　持ち前の笑顔と面白トークでステージを盛り上げ続けていた渋谷は、アンコールで突然「ここで私から…」と切り出し、「私渋谷凪咲はＮＭＢ４８を卒業します」と涙ながらに発表。「何で私が泣いてるんですか！すみません、私が決めたことなのにね…」と冗談めかしつつ、涙が止まらなかった。

　続けて「約１１年、ＮＭＢ４８として活動してきて、自分から卒業したいと思ったことが一度もありませんでした。シンプルに毎日が楽しくて、ＮＭＢ４８が大好きだったからです。それはもちろん、今も変わっていません」と回顧。その上で、現在の“売れっ子”な状況で多くの共演者から刺激を受けたことも告白し、「今年はひそかに抱いてた夢の、演技の仕事をさせていただくこともできました。お芝居は難しくて、できないことにあふれてるはずなのに、すごく楽しくて、この場所でもっとたくさん経験して勉強したいと強く思いました」と、女優業への憧れも明かした。

　「自分の心がときめいた時に、ときめいた場所に全力で挑戦したいと思いました」と決断の思いを口に。「アイドルだからさせてもらえたことがたくさんあって、感謝してもしきれません、その反面、アイドルだからできないこともあるなと感じました。私も今年で２７歳になります。まだまだ知らない世界とか経験したことがないこと、挑戦したいことがたくさんあります。そして今こうして守っていただいている環境から一歩外に出たときに自分の未熟さを知ることで、人としてもっと成長したいなと思いました」と、新たなステージへの強い意気込みを語った。

　渋谷は２０１２年１２月に４期生としてＮＭＢ４８に加入。１３年２月に研究生「青春ガールズ」初日公演で劇場公演デビューした。１４年２月にはＮＭＢの正規メンバーに昇格し、同時にＡＫＢ４８チーム４との兼任が発表されるなど、加入当初からエース候補として期待を集めた。

　独特のトークと笑いのセンスも高く評価され、２１年１０月には個人の初冠番組「～凪咲と芸人～マッチング」（テレビ朝日系）の放送が開始。その後も全国ネットのバラエティー番組やＣＭなどで引っ張りだこで、“ＮＭＢ４８史上最強の売れっ子”とも称された。今年４～７月放送の日本テレビ系ドラマ「だが、情熱はある」では連ドラ初出演も果たした。