俳優・竜星涼（３０）が主演する舞台「ガラパコスパコス～進化してんのかしてないのか～」の会見が４日、大阪市内で行われた。

　派遣でピエロ業をしている青年がある日、老婆（高橋恵子）に手品で花束を渡したことから共同生活が始まる物語。老いや進化もテーマになる。竜星の兄役の藤井隆（５１）、作・演出のノゾエ征爾（４８）も出席した。

　竜星は「性格でいうと正反対（の役）。僕は信じられないくらい自己肯定感が高いタイプなんで（笑）。（この作品で）冒険してみたいな」とさわやかに語り、「（自分は）めちゃくちゃポジティブ。クヨクヨしない。全部自分が正しいと思ってることあります。褒められると『いやいやいや…』って否定する人の気持ちが分からない。嬉しい！やった～！って（タイプで）、“Ｍｒ．ポジティブ人間”」と笑顔を見せた。

　２０年の舞台「大地」に続く共演となる藤井については「小さいころからテレビで見てたんで、♪ナンダカンダ…、って言いながら過ごしてた」と会見中に藤井のヒット曲「ナンダカンダ」を口ずさむ場面も。一方の藤井は、竜星について「愛らしい」を連発。「一瞬で分かっていただけると思うんですけど、本当に愛らしい。すごい飾らないのも大きな魅力。こんな愛らしいので、けいこ場の雰囲気がすごくいい」と“弟”にべた惚れだった。

　竜星は今年３月に３０歳の誕生日を迎えた。「３０歳になりまして。その数字だけ攻撃してきますね、僕を。気持ちはまだまだ学生のままです、と言いたいんですけど、３０という数字が、その気持ちじゃダメだ、と言われてる気がして、身が引き締まる思いです」と作品にかける強い思いを口にしていた。

　９月１０～２４日、東京・世田谷パブリックシアター、９月３０、１０月１日、京都劇場などで上演。