宮沢りえ 主演映画「月」に「旅の先にある『何か』を掴みに行きたい」 実際の障がい者殺傷事件がモチーフ

 映画「月」に主演する宮沢りえ
 映画「月」の(左から)宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョー
2枚

 女優・宮沢りえ(50)が主演する映画「月」(10月13日公開)のビジュアルが20日、解禁され、宮沢、共演の磯村勇斗(30)、二階堂ふみ(28)、オダギリジョー(47)がコメントを発表した。

 「月」は、実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにした作家・辺見庸氏の同名小説を、「茜色に焼かれる」などの石井裕也監督が映画化。りえは重度障害者施設で働くことになった元有名作家・堂島洋子役、オダギリは容子の夫・昌平役、二階堂は洋子の同僚で作家を目指す陽子役、磯村は同じく同僚で絵の好きな青年さとくん役を演じている。

 世の中の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげ、その日がやってくる-というストーリーだ。

 りえは「私が演じた洋子の心は、ずっと、今も私の中を旅しています。この映画を観てくださった方と、その旅の先にある『何か』を掴みに行きたいです」、夫役のオダギリは「人間は自分勝手で傲慢で、冷酷で残酷な生き物だ。ただ、この作品が描いているのは、そんな人間の温かみであり、思い遣りであり、何ミリかの可能性である。全ての人間に突き刺さる未来への希望だ」とコメント。

 衝撃的な役柄に挑んだ磯村は「撮影期間中、『人』とは何か。『生きる』とは何か。ずっと考えていました。その答えを出すことに、恐れさえ抱いていました。でも、これは決して他人事ではなく、綺麗事を捨て、僕たちは向き合わねばならない。今はただ、この映画を観てもらいたい。対面して欲しい。そう思っています」と述べ、二階堂は「この作品について、ずっと答えを出せずにいます。そして、答えを出すべきではないとも思ってます。命に対して私たちは容易く傍観者になってしまう。しかしこの現実を真っ直ぐ見つめ、私たちの問題として考えたいと思い現場に参加させて頂きました」と話している。

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