BiSH 最初で最後の東京ドーム 解散ライブに“清掃員”5万人 28曲熱唱で「ばいばい」
6人組の“楽器を持たないパンクバンド”ことBiSHが29日、東京ドームで解散ライブ「Bye-Bye Show for Never」を行った。結成当初から目標に掲げてきた大舞台でのライブを実現。集まった5万人の「清掃員」(ファンの呼称)に向けて28曲を歌唱し、別れを告げた。
全力疾走で駆け抜けた8年間を、涙と笑顔で締めくくった。やっとたどり着いた、最初で最後の夢舞台。BiSHの最後を見届けようと駆けつけた5万人の「清掃員」たちの声がとどろく。6人は3時間超に及ぶ、気迫あふれるパフォーマンスで応えた。
セントチヒロ・チッチは「人生をかけて愛したBiSHがきょうバラバラになってしまうのが、なによりも寂しいです。解散したくないなと思う自分と戦っています。だけどこの6人で生き抜いてきた日々に何一つ後悔はありません。最高に幸せな8年でした」
代表曲「プロミスザスター」、「オーケストラ」などを28曲を歌唱し、最後はラストシングル「Bye-Bye Show」。さくら色に染まった客席に別れの歌詞を笑顔で歌いきり、ステージから消えると、モニターに「ばいばい」の文字。清掃員からの優しい拍手で見送られた。
アンコールのあいさつでは、涙が抑えられなかった。アイナ・ジ・エンドは「こんなに幸せな人生が送れるとは思いませんでした」と、モモコグミカンパニーは「やりきったことは生涯の誇り。最高にパンクな人生をありがとうございました!」と泣き笑い。ハシヤスメ・アツコは「東京ドームという最大の夢で最大の壁を壊した、伝説の日」と自負し、リンリンは「ありがとうございました!お元気で」、アユニ・Dは「いっしょに健やかに長生きしましょう」と優しく呼びかけた。
独自路線で突き進んできた6人は今後、歌手、バラエティー、アート、作家など別々の道に進む。満員の東京ドームの景色を目に焼き付け、それぞれの未来を切り開いていく。
