山口良一 急死の笑瓶さん悼む「とにかく周りを笑わせて、それが自分の幸せっていう人」約30年間共演

 今年1月に撮影されたBS-TBS「噂の!東京マガジン」の集合写真。(前列左から)小島奈津子、森本毅郎、井崎脩五郎、(後列左から)山口良一、清水国明、笑福亭笑瓶さん、深沢邦之(BS-TBS提供)
 「噂の!東京マガジン」に出演する笑福亭笑瓶さん(BS-TBS提供)
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 タレントの笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい、本名渡士洋=とし・ひろし)さんが22日午前、急性大動脈解離のため死去した。66歳。大阪府出身。通夜は26日、葬儀・告別式は27日に東京・築地本願寺で取り行われる。喪主は妻・智子さん。80年に落語家・笑福亭鶴瓶に入門後、総合的なエンターテイナーとしてテレビ、ラジオなど多ジャンルで親しまれてきた。笑瓶さんとはTBS系「噂の!東京マガジン」で約30年にわたって共演してきたタレント・山口良一(67)がデイリースポーツの取材に応じ、笑瓶さんとの早すぎる別れを惜しんだ。

  ◇  ◇

 以前(2015年)に救急搬送されたことをきっかけに、タバコもやめて、むしろ健康オタクになっていた印象なんです。「オレ、気ィ弱いねん」と言いながら、何かあるとすぐ病院に行ってたので、驚きました。

 笑瓶ちゃんは、本当に楽しい人で、とにかく周りを笑わせて、それが自分の幸せだっていう人だった。笑瓶ちゃんのことを嫌いだっていう人はいないと思いますね。気遣いができて、空気が読める。笑瓶ちゃんがいれば、空気が悪くなることはまずなかったですね。

 「噂の!東京マガジン」では30年ほど一緒で、毎週会っていました。自分で笑いも作れるし、場の流れも決められる。サッカーで言うなら、ゴールも決められるMFという感じでしたね。一方で、ものすごい分析家でもありました。世の中の現象や流行を分析して、自分の意見として発言できる。楽屋でもよく「あれどう思います?」って、流行について聞かれたものでした。

 最後に会ったのは、16日の収録です。体調の悪い様子は全然なくて、いつも通り楽屋でバカ話して「ほな、また!」って感じで帰って行きました。マネジャーだった方が体調を崩しているということで、心配もしてましたね。まさか直後に自分がこんなことになるなんて、想像もしていなかったと思います。

 贈る言葉があるとすれば「ありがとう。だけど早すぎるよ。まだこっちにいろよ…」という感じですね。我々も還暦を過ぎて、「これからは『還元セール』じゃないけど、入場料を取らないトークショーとかやっていきたいよね」っていう話をしていたんですよ。本当にこれからだったのに、残念です。

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